身体はライブ配信中:見逃し配信を2倍速で見ても、身体は読み解きにくい。
自己免疫疾患や慢性炎症の身体反応を、
「身体からのメッセージ」としてお伝えしています。
まじめな身体の話を、少しだけくすっと笑える形で
お伝えできればと思っています。
最近、ライブ配信を見る人が増えました。
リアルタイムでコメントをしたり、
その場の空気を一緒に楽しんだり。
でも一方で、こんな見方もあります。
「あとで見逃し配信を見ればいいか。」
しかも、1.5倍速とか2倍速で。
私もやります。
時間がないと、「要点だけ知りたい」と思ってしまう。
でも、身体を観察するときも、
同じことをしてしまっていませんか?
身体は24時間、ライブ配信をしています。
「今、少し疲れています。」
「今、お腹が張っています。」
「今、眠気が強くなっています。」
「今、回復が追いついていません。」
ずっと配信中です。
でも私たちが身体を見るのは、
たいてい症状が強く出てから。
「そういえば先週から調子が悪かった。
何が原因だったんだろう。」
そんなふうに、
あとから振り返る。
まるで「見逃し配信」をみるように。
そしてそれは、だいたい2倍速です。
「月曜日は普通で……はい次。」
「火曜日は少し寝不足で……そこも飛ばして。」
「水曜日に外食して……はい、そのあと。」
「で、原因はどこ?」
身体としては、たぶん困っています。
「そこに至るまで全部見てほしいんですけど。」
私たちは、原因だけを探そうとします。
でも身体は、一本のドラマではなく、
毎日の積み重ねでできています。
睡眠が少し短かった日。
いつもより忙しかった日。
昼食のあとに眠くなった日。
夕方になると甘いものが欲しくなった日。
お腹が少し張った日。
夜更かしをした日。
一つひとつは小さな場面です。
だから飛ばしたくなる。
でも、その小さな場面がつながって、
今の身体の状態ができています。
だから、身体を読むというのは、
犯人探しではありません。
「これが原因だった!」
という一場面を見つけることではなく、
「こういう流れの日に、この反応が出やすいんだな。」
というストーリーを見ることです。
ライブで見ていると、小さな変化にも気づけます。
「あ、今日はいつもより眠気が強い。」
「今日はお腹が軽い。」
「昨日より回復している。」
そんな小さな変化は、リアルタイムだからこそ見えてきます。
もちろん、ずっと身体のことだけ考えて生活する必要はありません。
四六時中、ライブ配信に張りついていたら疲れてしまいます。
でも、一日にほんの数回、
「今の身体はどうかな。」
と画面をのぞくくらいならできそうです。
それだけでも、身体との距離は少し近づきます。
慢性炎症や自己免疫疾患の身体は、
突然何かを言い始めるわけではありません。
毎日、少しずつ配信しています。
「今日はこんな感じです。」
「昨日より少し無理しています。」
「ここは回復してきました。」
派手な演出はありません。
だから見逃しやすい。
でも、その静かなライブ配信の中に、
身体を理解するヒントがたくさんあります。
身体は、今日もライブ配信中です。
見逃し配信を2倍速で見ながら原因を探すより、
今日の配信を、少しだけのぞいてみる。
その積み重ねが、
「何が悪いのか」を探す時間を、
「身体が何を伝えているのか」を理解する時間へと
変えてくれるのだと思います。
自分では読み解きにくいその反応を
一緒に翻訳していく場をつくっています。
身体のメール・BGMが難解すぎる方、
翻訳の入り口はこちらから。
かおり|自己免疫疾患と慢性炎症の専門家・フランスナチュロパット
(自然療法師)
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