SUNOをネガティブ調教で手懐ける〜『Candy』リリース①
今日PCを開いたら、ブラウザのトップにSound &Recordingsの記事が表示されていました。
「完璧主義を捨てろ。君が1曲に悩んでいる間に、他のプロデューサーは30曲作っているよ by Alenoise」
…ああ、そうでしょうね。
4月 - 私事で多忙な上、体調も悪い中『Candy』と題したこの一曲だけを執拗にコツコツと進めていました。笑われそうです。
1.できるやつ故のSUNO暴走
さて。この楽曲、実は少し前まで発表する予定がありませんでした。原型を作ったのは18〜19歳の頃で、若さゆえの拙さ、気恥かしさが目立つ作品だったのです。
発表する気がないので、SUNOやTuneeといった音楽生成AIを触るようになってからは、この曲の歌詞を実験の材料にしていました。
英語にしてR&Bにしたり、ジャズ風のインストゥルメンタルにしたり、アップテンポにしたり。100通り以上の『Candy』ができました。
その過程で、今の自分の感性で歌詞をブラッシュアップしていきました。
当初はSUNOに曲を付けさせていたのですが、結局自分で作った元々の曲が最強じゃない?と、思い始めました。生意気に。
そこでVoiSonaで仮トラックを作りSUNOに読み込ませてみたのですが、そこからが長くかかりました。
まずはちょっと妖しい感じを狙って「アバンギャルド」「ゴシックロック」などのプロンプトを試しましたが、これに日本語の歌詞と女性ボーカルを合わせると、高確率でAdoさんか椎名林檎さんが出現します。学習元が「透ける」のはイヤです。
しかも、もれなく2番から激しいアドリブが始まり、グロウル、シャウト、デスボイスになってしまいました。これを私、「Adoリブ」「Adoる」と呼んでいました。
なお、「J-POP」「メランコリック」の組み合わせで柴田淳さん、「Japanese」「ソウルフル」でSuperflyさんが高確率で召喚されますので、敢えてそこを狙っているのでなければ、「J-POP」「Japanese」を避けましょう。あるいは自作Voiceを使うのがいいかもしれません。
これはSUNOの学習が足りないわけではなく、むしろユーザーのニーズを過学習した結果かなと思います。
2.AIのことはAI
そこで「AIのことはAIに訊け」です。
と言ってもSUNOには質問に答える機能はないので、Copilotに「SUNOが勝手に盛り上げようと、二番くらいから激しくアドリブをやるのをやめさせたい」と愚痴ってみました。すると、
「結論から言うと、Suno が二番以降で勝手に“盛り上げアドリブ(ad‑libs / riffing)”を入れてしまうのは仕様寄りの挙動ですが、プロンプトとメタタグでかなり抑制できます。」
とのこと。
そこよ。
で、何が効きそう?
(以下箇条書き)
1. Style に “no ad‑libs”, “no improvisation”, “strict melody” を明記
他に“restrained” “minimalistic” “understated” などの語彙はアドリブを抑える方向に働きます。
2. 歌詞側にメタタグで “no ad‑libs” を入れる
例:[Verse 2 no ad-libs]
[Verse 2] (strict melody, no improvisation)
歌詞欄に入れると、ボーカル表現そのものに直接効くため強力。
3.セクションごとに “same melody as verse 1” と明記
Suno は「二番は変えるもの」と学習している傾向があるため、“repeat the same melody as verse 1” と書くと安定します。
ほほう…
1.は既にやっていたものの、あまり上手くいかなかった。
2と3はちょっと効きそう。
元々SUNOには「詳細オプション(More Options)」の中に「除外するスタイル(Exclude styles)というネガティブ・オプションがアサインできるようになっていて、ここに「グロウル」「シャウト」「アドリブ」等と指定すればいいはずなのですが、それもあまり効いてる気がしませんでした。
早速実践。さあ、どうなったか。
と、長くなったので、続きは次の投稿で。
おまたせしません。すぐ書きます。
出来上がった曲もご紹介します。
