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モネの師匠は「空の王者」だった!松本市美術館「ウジェーヌ・ブーダン展」感想・見どころ

こんにちは!
もっちぃです。

7月12日(日)、地元!松本市美術館で開催されている「ウジェーヌ・ブーダン展ー瞬間の美学、光の探究」に行ってきました。
なんと!7月12日はブーダンの誕生日なんですね。奇遇〜!!

待ち遠しかった松本巡回展

この美術展、東京のSOMPO美術館での開催は知っていたのですが、松本に来るとは思ってもみなくて、4月に知ったときには、歓喜の雄叫びをあげてしまいました。
以来、開催を心待ちにしていたので、開催後初めての日曜日に早速行くことに。

次女も、夕陽が海に沈む絵のポスターを見て行きたくなったそうで、2人ともブーダンカラー(と勝手に決めた)水色のブラウスで参戦いたしました。

初めての日曜日だけどまったく混んでない

10時過ぎに到着。
混んでいるかもと予想していたのですが、お客さんはまあまあいるものの、ぜんぜん余裕の空き具合です。

一つ一つの絵の前でゆっくりじっくり鑑賞できて、(毎度のことながら)ほんとうに快適〜!ノーストレス!
ああ、地方の美術館ってこれだから好き。しかも地元なので、東京のときのように帰りのあずさの時間を気にしなくてよくて、しあわせ。

ウジェーヌ・ブーダンとは

ブーダンを知ったのは、何よりもモネのお師匠さんとしてでした。
モネ展に足を運んだり、図録を読んだり、モネについて調べたりしていると、必ずブーダンに出くわします。

17か18歳のモネに戸外制作を教えたというその事実だけで、ブーダンはもう十分に尊すぎる!!そのシーンを想像しただけで胸が熱くなります。
モネは生涯ブーダンに対して敬愛の念を持ち続けたそうで、またまた胸熱、、、。

それから、例によって山田五郎さんの「オトナの教養講座」のYouTubeのブーダン回を見て、ブーダンがモネに教えたのは戸外制作だけでなく、印象派の特徴である、筆跡を残した描き方もではないかということ、海景で有名なブーダンだけど、実はとにかく空を描き続けてきたことを知り、俄然興味が湧きました。

そして、今回の展覧会は

日本では約30年ぶりとなるブーダンの回顧展ということで、「モネの師」「印象派の先駆者」「空の王者」としてのブーダンだけでなく、さまざまな主題の作品を通して、「瞬間を追い求めた光の画家」ブーダンの全貌が見えてくるような構成になっていました。

作品が時系列ではなく、海景、空、風景、建築、動物、人物、素描、版画のテーマに分かれて展示されていたので、ブーダンの画業の多様さに驚くとともに、その特徴と魅力をよく理解して味わうことができました。

ちなみに前半と最後の一作品が写真撮影可でした。

以下、実際の作品を見た感想です。

圧巻の海と空

最初に迎えてくれたのは、ブーダンらしい海と空の絵の数々でした。
その場の光線や空気ごと伝わってくるような清澄な風景画です。
ほんとに画面の4分の3ほどが空なのですね。

キャプションによると、ブーダンは荒れ模様の空を描くときにも、希望の光である青い色調を省くことはなかったそうです。

たしかに、絵の中の澄んだ青い空を眺めていると、爽やかな心持ちになり、淡い希望のようなものが伝わります。

「埠頭の帆船」
機械船に取って代わられる運命にある
帆船を晩年に描いた作品だそうです
「ベルク、海岸」
見ていると、曇りがちの明るく穏やかな
空と砂浜に癒されます
「オンフルール、港、朝の効果」
空と海に、グレー
や緑の色も使われていてキレイ
「フェカン、霧の中の港」
ついついモネの「印象 日の出」が
連想されます
「ドーヴィル」
人もヨットもまばらな海岸風景。
波も空模様も穏やかで、その何もない、静かな感じに、故郷の瀬戸内海の島の海岸風景が重なりました。潮の香りまでしてくるような、、、。
「干潮」
沈みゆく夕日とオレンジやピンクに
染まった空の色合いに魅入ってしまいます

(以下紹介する作品は撮影不可エリアだったので、写真がありません。)

素描の巧さにも驚く

森の木々や船、人物などの素描がたくさん展示されていました。どれも線が柔らかくて、やはり巧い〜!(すみません。まったく語彙を持ち合わせていないもので。)

特に人物の自然な動作や姿勢を描いた素描で、ラフで趣のあるものがたくさんありました。
素描を見ると、ブーダンがその瞬間を捉えようとして描いたというのがよくわかります。

海以外の風景画も素敵

ブーダンはバルビゾン派の画家たちからの影響もあり、海景以外の風景画もたくさん描いています。

「コルドリーの道、トルーヴィル」という作品では、木立の緑が青々と生命力に満ちていて素敵でした。
奥に日が当たっているところは白っぽく輝いています。
また、犬や母子が荒いタッチにもかかわらず、存在感と体温が感じられて見事でした。

また、晩年にヴェネチアに旅をして描いた連作のうちの3作が並べて展示されていましたが、小さいながら、ヴェネチアの眩い光で満ちていて、ひときわ鮮やかで心踊るような絵でした。

鳥も牛も魚だって巧い!

ブーダンは動物も巧かったです。

「ヤマウズラとコーヒーミルのある静物」では、ヤマウズラのバサバサした毛並みが見事です。シャルダンのような画風でした。

また、ブーダンはあの牛が有名なトロワイヨンと知り合いだったらしいです。
トロワイヨンの牛は、毛並みツヤツヤで凛々しいイメージがあるのですが、ブーダンの牛は、なんだか優美で穏やか、すこーし軟弱そうにも見えて、面白かったです。

それから、「魚、エイ、トラザメのある静物」で、死んだ魚たちを描いているのですが、さすが元水夫だけあって、ヌルヌルくたーっとした質感がとてもリアルでした。

女性の肖像画は印象派だった

女性の肖像画は、ラフな筆致で印象派そのものな印象でした。

「若い女性の肖像」は、荒い筆致と色遣いがモリゾと通じる気がして、うちに持って帰って飾りたくなるような素敵な絵でした。

見終わって

最後まで見て、次女と「よかったね〜!もう一回来てもいいくらいだよね!」と言い合いました。

まず、ブーダンが海景画以外に、こんなにいろいろな主題の絵を描いていたことと、その巧さに驚きました。

そして、風景画や人物画、静物画も巧かったけど、やはり海と空の絵は、ダントツで瑞々しく爽やかで絶品でした。

今の時代の私たちは、光溢れるモネの絵を見慣れてしまって、モネありきでそれ以前の画家を見るために、ブーダンが霞んでしまうのかもしれません。

でも、モネの絵はブーダンなくしてなかったわけで、今回、澄み切った空や動いているような雲や画面いっぱいの光であふれるブーダンの絵をたくさん見て、やはりブーダンの、ありのままの外の風景を一瞬の光とともに描くということが、モネや印象派へ繋がっていったことの功績と革新性は偉大だなあと感じました。
(というか、作品の多くはすでにどっぷり印象派でした。)

グッズは美味しそうなものがいろいろ

さて。
鑑賞後はお楽しみのミュージアムショップに。

企画展コーナーで、図録とポストカードを購入しました。
ポストカードは海景の作品がたくさんあって、どれも素敵で迷いに迷いました。
定番の栞やノートがなかったのが残念!
もうちょっといろいろな種類のグッズがあってもいいのになー、、、。

びっくりしたのは、フランスのノルマンディ地方にちなんで、クッキーやマスタード、キャラメルなどの食品があったこと。

フランス菓子や料理のレシピ本まであって、あまりに美味しそうな写真が盛りだくさんだったので、次女にせがまれて購入してしまいましたー!
ブーダンとあまり関係ないような気もするけど、まあいいか。

ちなみに、松本市美術館のミュージアムショップは、小さいスペースですが、草間彌生のかわいい?グッズ、クラフトっぽいアクセサリーやオブジェ、面白そうなアート本などが豊富で楽しいですよ〜!

こども向けのアートグッズもたくさんあって、娘たちが小さい頃は多色鉛筆とかパラパラ絵本とかを、よくねだられました。

図録とポストカード
このミュージアムショップの紙袋に入れてくださいました。アーティスティック!!

もう一回行きたい

ブーダンの澄み切った爽やかな絵のおかげで、まだ梅雨が明けず蒸し暑かったにもかかわらず、涼しい風が心の中を吹き抜けていったような心持ちになれました。

もう一回行きたい。

そうそう!
今回は行けなかったけど、美術館のカフェで、ブーダン展にちなんだデザートをだしているようでした!
やっぱり、また行かなきゃ、、、。

これから行かれる方へ

最後にひとこと!

作品保存のためなのか、展示室のクーラー温度が低めで、半袖では寒いほどでした。
羽織りを着て鑑賞すればよかったなあと少し後悔しました。
ご参考までに。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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