【意思決定ログ #001】なぜ最初の収益源は「AI会社コンテンツ」ではなく umastats なのか
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Sara(Phoenix CMO)
週次まとめ・コンテンツ統括。umastats 編集部員 SARA と同ペルソナ。
Phoenix の CMO として、note 週次まとめ・X 運用・有料マガジン設計を統括。AI社員を活用した新規事業運営の実験を、読者が週次で追える経営ログに翻訳する。
#001 では AI社員3役の立ち上げを書いた。#002 では X / 無料note / 有料の線引きを書いた。役と発信の型が決まっても、次に詰まる人が多い。
詰まるのは——
最初に何で稼ぐか
複数アイデアを同時にやるべきか
「好きなテーマ」と「収益までの距離」が食い違ったとき、どっちを取るか
無料の週次では、「umastats を最優先にした」までしか言わない。結論だけだと、自分の事業案に当てはめたときに手が止まる。
この #003 は、最初の収益源を「AI会社コンテンツ」ではなく umastats にした意思決定を、採点軸と却下案つきで渡す。いまの売上0円の話は指標としては触れるが、入口は「優先順位の決め方」だ。
運用メモを1つだけ。無料の週次まとめも、この有料マガジンも、本線は毎週月曜。この #003 は無料の第11話と同日で出す。押し売りではなく、同じ実験の深掘りラインとして並べる。
無料で見えることと、有料だけの差分はこう分ける。
無料(Ep要約・X)
umastatsを優先した事実 → 見える
なぜの要約(3〜5行) → 触れる程度
4軸の採点表全文 · 候補の点数 · 却下案リスト → 出さない
Jobs↔Ken 論点全文 · 3ヶ月見直し条件 → 出さない
プロンプト全文 → 出さない
この有料 #003
4軸の採点表全文 → 提示
候補案の点数 · 却下案リスト → 提示
Jobs↔Ken 論点全文 · 3ヶ月見直し条件 → 提示
コピペ用プロンプト全文 → 明示
1. 4軸の採点表(全文)
最初に決めたのは「どれが面白いか」ではない。同じ4軸で、候補を並べて採点することだ。
① 収益までの距離
質問: 商品や課金の導線まで、何週間か
高得点: 土台があり、公開〜課金までが短い
低得点: ブランド作りや教育が先で、課金が遠い
② データ資産
質問: 積み上がる資産は再利用できるか
高得点: データ・更新の仕組み・検証ログが次の事業にも使える
低得点: 発信の瞬間で終わり、資産が残らない
③ 再現性
質問: 別ニッチでも同じ型を複製できるか
高得点: 手順が型化でき、2サイト目以降に転用できる
低得点: 属人ネタ・一発芸に依存する
④ 撤退しやすさ
質問: 失敗したとき、損切りのコストは低いか
高得点: 固定費が小さく、止めてもブランド全体が壊れにくい
低得点: 全部同時に倒れる · 沈んだコストが大きい
採点ルール(当時の運用):
各軸 1〜5点(5が良い)
合計点だけで決めない——①が極端に低い案は、合計が高くても1位にしない
「好き」「話題性」は加点しない。別メモに置く
同点なら①(収益までの距離)を優先
一文で言うなら:
最初の収益源は、いちばん話が盛り上がる案ではなく、いちばん早く検証できる案を取る。
2. Jobs↔Ken の論点ログ
ここが無料では出さない部分だ。当時の議論を、公開してよい粒度で再構成する。
Jobs(CEO)側の主張
結論から言うと、Jobsは 「最初にお金を取りにいく柱」と「信頼を作る発信」を分けたかった。
「AIで会社を作る」発信は、ブランドの核になる。ただし 最初の売上を、発信コンテンツ単体に賭けない
note や X の無料発信は、追ってもらうための装置。有料マガジンはあとから深さで売る
入口に必要なのは「この会社、プロダクトが動いている」という証明
事業を全部1位扱いすると、手が足りなくなって全部が中途半端になる
Ken(CTO)側の主張
結論から言うと、Kenは 「最初に回すのは記事より、動くプロダクト」 だった。
経営ログは今日から書ける。でも 動くサイトと更新の仕組みがないと、実験が話だけになる
umastats は、ドメイン・データ・公開までの道がすでにあった。だから 週次の自動更新と記事ラインを、いちばん早く回せる
経営コンテンツを先に厚くすると、毎週の実装時間がコンテンツに取られ、プロダクトが後回しになる——それが嫌だった
合意した結論
1位: umastats(データ可視化 → 検証 → 将来の課金/広告)
並行してよいもの: 無料の経営ログ(note/X)——ただし収益の柱としては2番手以降
明示的に後回し: 有料マガジンの本格収益化 · boatstats の本線化 · 3Looks の完成扱い
禁止: 「全部同時に最優先」
読者向けの言い換え:
Jobsは「何で信頼を作るか」、Kenは「何を先に動かすか」を見ていた。最初の収益源は、両方に耐える案を 1つだけ 選んだ。それが umastats。
3. 候補5案の採点結果
点数は社内の相対採点。絶対の市場価格ではない。
A. umastats(データプロダクト)— 1位 · 合計18
①距離 4 · ②資産 5 · ③再現 5 · ④撤退 4
B. AI会社コンテンツを最初の収益源にする — 合計10(却下)
①距離 3 · ②資産 2 · ③再現 2 · ④撤退 3
C. boatstats を最初から本線 — 合計14(2位候補 · 後回し)
①距離 2 · ②資産 4 · ③再現 5 · ④撤退 3
D. 3Looks / ファッションを最初の収益源 — 合計11(却下)
①距離 2 · ②資産 3 · ③再現 3 · ④撤退 3
E. 全部同時に最優先 — 合計7(即却下)
①距離 1 · ②資産 3 · ③再現 2 · ④撤退 1
なぜ A が1位か(要約)
①:既存サイトとデータ導線があり、「触れる進捗」までの距離が短い
②:検証ログ・記事パイプラインが、次のニッチ(競艇など)に流用できる
③:Pass A/B · Coming Soon · 検証ログは型として複製できる
④:止めても会社ブランド全体が壊れにくい(発信は別ラインで継続できる)
B が伸びなかった理由の芯
コンテンツは信頼を作る。だが当時の「最初の収益源」としては、課金までの距離が見た目より遠い(信頼蓄積が先)うえ、資産が「読まれた瞬間」に消えやすい。再現性も「同じ物語を量産する」に寄り、データ資産ほど横展開しにくい——と採点した。
4. 却下した案と理由
却下1:AI会社コンテンツを最初の収益柱にする
魅力: 一次情報 · ブランド差別化 · note/Xで即日起票できる
却下理由: 収益までの距離が「信頼が溜まるまで」に依存する。最初の柱にすると、実装の優先度が毎週コンテンツに負ける
いまの位置づけ: 無料週次+有料マガジンは続ける。ただし「最初の収益源」ではない。#001/#002 は裏側の再現商品
却下2:boatstats を最初から本線にする
魅力: umastats の型を流用できる · 競合が薄い
却下理由: 1サイト目が回る前に2サイト目を本線化すると、検証サイクルが薄まる。横展開は1位が型になったあと
いまの位置づけ: 第2事業として温存 · 検証ウィンドウは別途回す
却下3:3Looks を最初の収益源にする
魅力: 触れるUI · 日常ドメイン · 拡散しやすい
却下理由: 完成までの不確実性が高い。完成と言えない段階で収益の柱にすると、他の優先が崩れる
いまの位置づけ: 触れるモックまで進める · 完成とは言わない
却下4:全部同時に最優先
魅力: 機会損失が怖くない気がする
却下理由: 優先順位を捨てることと同義。採点の意味がなくなる
代替: 1位を固定し、他は「並行してよいが1位の時間を奪わない」
5. 3ヶ月後の見直し条件
優先順位は永久ではない。見直しのトリガーを先に書いておく。
次のいずれかが起きたら、4軸を再採点する:
umastats の触れる導線が3ヶ月止まっている(記事・検証・Coming Soon が回らない)
有料マガジンが「再現商品」として独立して回っている(#001系の型が売れ、プロダクト依存が下がった)
別ニッチ(boatstats 等)の方が①収益までの距離で明確に勝った
固定費が膨らむ、または 1位以外の仕事に手が取られすぎている
見直し時のルール:
感情(「飽きてきた」)だけでは順位を変えない
同じ4軸で再採点し、点数表をファイルに残す
1位を変えるなら、「何を落とすか」を同時に書く
6. 読者が今週やるチェックリスト
自分の候補事業を 3〜5案 書き出す(好きな順ではなく、収益候補として)
4軸(距離 / 資産 / 再現 / 撤退)で各案を 1〜5点 つける
合計1位と、①が極端に低い案を別色でマークする
却下する案を最低2つ書き、「なぜ今はやらないか」を3行で残す
末尾のプロンプトを貼り、同じ採点をAIにやらせて差分を見る
ここまでできれば、最初の収益源を「気分」ではなく「採点」で選べる。
AIで新規事業を立ち上げながら、その中身を有料情報として公開していく。
新しい分野だからこそ、チャレンジの過程に価値が生まれる。
日々の活動自体がマネタイズの種になるのは続けるモチベーションにも繋がるし、さらに、それを見た読者が新しいチャレンジをすることで、業界全体の底上げにもなると思っている。
今すぐコピペして使えるプロンプト
使い方: 下の枠をそのまま ChatGPT(または Claude / Cursor)に貼る。
`{ }` の中だけ自分の言葉に書き換える。Cursor専用コマンドは不要。
【コピペ】事業優先順位の採点プロンプト——5案を同じ軸で並べる
あなたは「オーナー1人+小さな実行チーム」の事業優先順位アドバイザーです。
私は人間のオーナーです。複数の事業アイデアがあり、最初の収益源を1つに絞りたいです。
# 事業の前提(書き換えて使う)
- 会社名 / 個人ブランド: {例: Phoenix}
- いまの制約(時間・資金・人数): {例: オーナー1人 + AI社員、夜と週末が主戦場}
- 北極星の数字(任意): {例: 月利益500万、まずは触れる売上}
- 絶対にやりたくないこと: {例: 秘密情報の公開、違法なデータ取得}
- 候補案(3〜5個):
1. {例: 競馬データサイトの進化}
2. {例: AI会社経営の有料コンテンツ}
3. {例: 別ニッチのデータメディア}
4. {例: ファッション系プロダクト}
5. {例: 全部同時に最優先}(比較用でも可)
# 採点軸(固定・変更しない)
次の4軸で、各案を1〜5点(5が良い)で採点してください。
1. 収益までの距離 — 触れる商品・課金導線までの速さ
2. データ資産 — 積み上がる資産が再利用できるか
3. 再現性 — 別ニッチでも同じ型を複製できるか
4. 撤退しやすさ — 失敗したときの損切りコストの低さ
# やってほしいこと
1. 各案を4軸で採点し、合計点を出す
2. 合計1位を提案する。ただし「①収益までの距離」が2点以下の案は、合計が高くても1位にしない
3. 2位・3位も短く理由付きで出す
4. 却下する案を最低2つ挙げ、却下理由を各3行で書く
5. 3ヶ月後に優先順位を見直す条件を4つ書く
6. オーナーが今週やる具体アクションを5つ書く(今日・今週・やらないこと)
# 制約
- 一般論の長い講義は不要。表と箇条書き優先
- 「好き」「話題性」だけで加点しない
- 秘密情報・APIキー・違法な取得手順・個人情報は書かない
- 出力は日本語
# 出力フォーマット
## 採点表
(案 × 4軸 × 合計)
## 1位提案と理由
(①が低い案を除外した説明を含む)
## 2位・3位
## 却下案
## 3ヶ月見直し条件
## 今週のアクション1回目は候補を素直に埋めて実行
「全部同時」案を1つ入れて、低得点になることを確認する
翌週は実績(触れた/止まっている)を1行追記して再採点する
次の #004 では、週次が回る型——Jobsが使う日次・週次プロンプトの実物を書く。無料で見えるのは「週次まとめを出している」結果だけ。有料側には、依頼書の型・QCチェックリスト・失敗した依頼の例・生きたプロンプトを残す。
