25年来のママ友が涙した、私のはじめての絵本
私の住んでいる地域も、桜がちらほらと花が開き始め、春の気配が濃くなってきました。
3連休の初日の金曜日、25年来の友人に、
はじめて自分の絵本「ゆおんのおみみ」を見せました。
ページをめくるたびに、彼女は涙を流してくれました。
私は友達が多いほうではありません。
でも、今そばにいてくれる友人たちは、
どの人も心から大切に思える存在です。
今日会った彼女との出会いは、25年前。
子どもの保育園の入園式でした。

当時、彼女は総合病院の看護師として
夜勤もこなし、私はフルタイム勤務。
お互いに初めての子育てで、
不安を抱えながら迎えた入園式。
そんな中、子ども同士がすぐに仲良くなり、
私たちも自然と打ち解けていきました。
忙しい毎日の中で、ゆっくり会う時間は
ほとんどなくて、参観日のあとに少し
お茶をするくらい。
それでも、その短い時間が心地よくて、
気づけば25年が経っていました。
お互いの子どもを、自分の子どものように
気にかけながら、嬉しいことも大変なことも
一緒に乗り越えてきた友人です。
子どもたちが独立し、最近は少しだけ
会う頻度も増えてきました。
「実はね、絵本を作ったの。見てくれる?」
今日、カフェでモーニングを食べながら、
私はふと切り出しました。
これまで絵本を作っていることを話したことがなかったので、彼女は驚いた様子でしたが、
すぐにページを開いてくれました。
ページをめくるたびに、
「えー、すごい」
「うそ…」
「ちょっと待って…」
そう言いながら、彼女の目から
涙がぽろぽろとこぼれていきました。
何度も何度もページをめくり、
「すごい」「あったかい」
と言ってくれる姿を見て、私の胸も熱くなりました。

絵本がほどいてくれたもの
その絵本は、息子のことをもとにしたお話です。
彼女は、長い時間を一緒に過ごしてきたからこそ、当時の私や息子の姿を思い出しながら読んでくれていました。
私の息子のことを想って。
自分の子どもたちのことを想って。
そして、私たちが歩いてきた25年を想って。
その涙は、あたたかくて、
愛情に満ちて私を温かく包んでくれました。
入園式の日、明るく振る舞いながら子どもの話をしていたあの頃。
その裏に隠していた私の不安までも、彼女はすべて受け取ってくれたようでした。
「耳が聞こえるのか、お話しできるのか、
それは、お母さんなら誰もが一度は感じる
不安だよね」
そう言ってくれた言葉に、
胸がまた熱くなりました。
「押しつけがなくて、短い言葉でちゃんと伝わる」
「絵がとにかくかわいい」
「読んでいて、あったかくなる」
そして最後に、
「この絵本、買いたい」
「広めたい」
「紹介したい」
そう言ってくれました。
あのカフェの一角だけ、少し違う空気が流れていたような気がします。
25年という時間の中で積み重ねてきたものが、この一冊に重なって、彼女の中でやさしく
ほどけていく。
その瞬間に立ち会えたことが、
ただただ幸せでした。
絵本がくれたもの
この絵本は、誰かの心に届くだけでなく、
私自身の心もやさしく包んでくれる存在に
なっていました。
絵本を作って、本当によかった。
心からそう思えた一日でした。
そして今、絵本の2作目も、
自分の言葉を大切に、
丁寧に紡いでいきたいと思っています。
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