厳しかった父の教育
ここから少し、父の話を書いていこうと思います。
父は、専門学校の先生だった。
家でもどこか
「先生」のような人だった。
とにかく厳しかった。
小学校の低学年のころ。
夜になると、
机に向かう時間があった。
ドリルだった。
気がつくと、
外はもう真っ暗で、
周りの家の明かりも少なくなっていた。
それでも、
まだ終わらなかった。
分からない問題があると、
手が止まる。
でも、
やめることはできなかった。
父は後ろで見ている。
長い定規を持って。
その存在が、
たまらなく怖かった。
だんだん、
目がかすんでくる。
文字がぼやける。
気づくと、
涙が落ちていた。
泣きながら、
ドリルをやっていた。
そのときの自分は、
ただ思っていた。
「もうやめたい」
それだけだった。
父は何も言わない。
ただ、そこにいる。
当時の自分にとって、
父は
怖い人だった。
今になって思うことは、
まだ書かないでおこうと思う。
あの頃の自分は、
ただ必死だった。
