50代主婦、Tシャツを一枚も持っていない理由
こんにちは、キャンディです。
季節も夏めいてきたので、クローゼットの中の洋服を整理していました。
「ああ、今年もこの季節が来たなあ」なんて、ハンガーを一枚一枚見ていたのですが。
そこで、私はすごいことに気がついてしまったのです。(笑)
それは何かというと
私、Tシャツを一枚も持っていない。
正確に言うと、Tシャツどころか、いわゆるカットソーというものも、ほぼない。
冬に着るセーター以外、私のトップスは見事なまでに、
オール「襟のあるシャツ」なのです。
54歳主婦。
クローゼットを開けたら、そこに並んでいたのは、やわらかなカットソーでも、カッコいいTシャツでもなく、襟、襟、襟。
まるで小さなシャツ専門店(笑)
これだけ聞くと、きっとこう思われるかもしれません。
「うわ、キャンディさんってちゃんとしてる人?」
一部は当たっています。
襟つきのパリッとしたシャツを着ると、休日だろうが、旅先だろうが、なんとなく背筋が伸びるんです。
近所に買い物に行くだけの日でも、襟があるだけで、ちょっとスイッチが入る。
でも、実は別にまったく違う理由があって。
それは、
「コンプレックス」から生まれた、私なりの生存戦略
なのです。
私は昔から華奢で、首が細い。
だから、Tシャツやカットソーを着るとどうなるか
……マッチ棒になるんです(笑)
若い頃は、まさに「隣の芝生は青い」状態でした。
襟ぐりの大きく開いた、やわらかい女性らしいカットソー。
肩の力が抜けていて、涼しげで、なんだか大人っぽいなぁ、とか。
またはかっこいいロゴ入りTシャツを颯爽と着てみたいわぁ、とか。
そういう服をさらりと着こなしている人を見るたびに、うらやましくて、うらやましくて。
そして何度も挑戦しました。
が。
「あかん、やっぱりマッチ棒や」
そっと元の棚に戻す。
これを何度繰り返したかわかりません。
でも、年齢を重ねるほど、変わってきたことがあって。
襟つきシャツを着ていると、
「いつも清潔感があっていいね」
「シャツスタイルがあなたの定番、似合うよね」
と言ってもらえることが増えてきたのです。
あれほど“逃げ道”のように選んでいた襟つきシャツが、いつの間にか私の定番になっていました。
そういえば、私の母にも似たようなことがありました。
母はとても癖の強い髪の持ち主です。
昔はサラサラのストレートヘアに憧れていたのか、無理に伸ばして、なんとか落ち着かせようとしていた時期がありました。
でも、ある時から急に吹っ切れたように言い出したのです。
「私、フジコ・ヘミングみたいなおばあちゃんになる」
そこからの母は早かった!
癖のある髪を無理に押さえつけるのではなく、むしろふわふわに活かす方向へ。
そこにかわいいカチューシャをつけるようになったのです。
するとどうでしょう。
娘の私から見ても、急に彼女が、誰にも真似できない「パリのおばあちゃん風」に脱皮したのです。
もう、めちゃくちゃおしゃれ。
似合わないものに寄せていくより、
自分の持っているクセを思い切って活かした方が、こんなに素敵になるんだ。
母を見て、私はそう思いました。
それなら私は、何になる?
ふわふわヘアのパリのおばあちゃんにはなれない。
でも、真っ白いシャツをパリッと着こなす爽やかおばあちゃんには、なれるかもしれない。
そう思った結果が、
現在の私のタンスです。
白シャツ、
ストライプシャツ、
リネンシャツ、
コットンシャツ。
冬のセーター以外、見事なまでにオール襟つきシャツ。
若い頃は、カットソーの似合う人をうらやましそうに眺めていました。
でも54歳の今は、うらやんでいる顔で過ごすより、
「はい、私はシャツ専門でーす」
と腹をくくって、自分のスタイルを存分に楽しんだ方が気持ちよく過ごせるんじゃないか。
そんな境地に、ようやくたどり着いた気がしています。
というわけで今年の夏も、私は襟つきシャツでいきます。
マッチ棒回避のために。
そして、いつか真っ白なシャツをさらりと着こなすおばあちゃんになるために。
…アイロンだけは、めんどくさいけれど💦
