50代主婦、ずっとお盆で100点を取ろうとしていた
こんにちは、キャンディです。
55歳の夏。
今年もお盆がやってきました。
わが家は昔から、季節の行事をわりと大切にする家です。
お盆には、お供え物を用意して、
仏花を注文して、
仏具を整えて、
迎え火をして、ご先祖さまを迎える。
お正月には、私もそれなりにちゃんとおせち料理を作ります。
そして私は、これらの行事のための「わが家専用ノート」を持っています。
お盆なら、半月ほど前から何をしたかを毎年記録。
「今日は仏具を注文」
「○日に花屋さんへ」
「次はこれを準備」
そんな記録が、もう30回分近くあります。
我ながら、なかなかの実行委員長です(笑)。
ところが私は長い間、お盆やお正月が近づくと、
なぜかお腹の底がぐーんと重くなっていました。
結婚して31年。
約20年前からは、義母がずっと守ってきた家の行事をすべて私が引き継ぐようになりました。
義母に叱られるわけではありません。
それでも、
去年と違うことをしたらどう思われるだろう。
何か忘れたらいけない。
引き継いだ以上、きちんとやらなくては。
そんな気持ちが、いつもどこかにありました。
たぶん私は、お盆で「100点」を取ろうとしていたのだと思います。
何のために勉強するのかより、
「いい点を取らないとお母さんに怒られる」
と思って勉強している子どものように。
お盆なのに、ご先祖さまを思うことより、
「行事を無事に成功させること」のほうが大きくなっていた。
だから終わる頃には、毎年ぐったり。
ところが50歳を過ぎたあたりから、
不思議とその緊張が少しずつ軽くなってきました。
最初は、単にキャリアを積んで手際がよくなったからだと思っていました。
でも、55歳になった今年、ふと気づいたんです。
「何をしなければいけないか」より、
「何のためにこれをしているのか」を考えるようになったからではないか、と。
私自身も人生の後半に入りました。
良くも悪くも、若い頃より「死」というものが遠くない場所にあることを、少しずつ体で感じる年齢になった。
だからこそ、
お盆というものが、以前とは違って見えるようになったのかもしれません。
お供えが去年と少し違ってもいい。
ひとつ段取りを間違えてもいい。
大切なのは、
「今年も帰ってきてくださいね」
と、ご先祖さまを心から迎えること。
ご先祖さまは、採点表を持って帰ってくるわけではありません(笑)。
形をきちんと受け継ぐことも大切。
でも、その形の奥にある
気持ちを受け継ぐことは、
もっと大切なのかもしれない。
55歳の夏。
私はようやく、お盆の実行委員長を少し降りて、
ご先祖さまを「迎える人」になってきたような気がしています。
