【熊本地震】被災地の皆さまへ/今、私たちがSNSで「偽情報」を拡散させないためにできること
被災された方々・救援活動に尽力されている皆さまへ
このたびの熊本県を中心とする大きな地震により被災された皆さま、ならびにそのご家族や関係者の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
今なお余震や不安な夜が続き、不自由な避難生活を余儀なくされている方も多くいらっしゃることとお察しいたします。皆さまの安全と、一日も早い平穏な生活の復旧を深くお祈り申し上げます。
また、危険と隣り合わせの現場で夜を徹して救助活動やインフラ復旧、避難所支援に尽力されている警察・消防・自衛隊・自治体・医療関係者・ボランティアの皆さまの不眠不休のご尽力に、深く敬意と感謝を表します。
現場で戦う方々の足をとらせないためにも、今、遠方にいる私たちにできる重要なことの一つが「SNS上での正しい情報の扱い方」です。
なぜ今、SNSの「情報拡散」に気をつけなければいけないのか?
大きな災害が起きると、SNSには「何か手助けがしたい」「現地の状況を伝えて助けを呼びかけたい」という温かい善意があふれます。
しかし、その善意の影で、以下のような「偽情報(フェイクニュース)」や「誤った情報」が急速に拡散してしまう現象が起きています。
「救助要請」のコピペ・使い回し
(住所〇〇でガレキに埋まっています助けて、など)
ペットや行方不明者の情報拡散
(過去の災害時の画像や、すでに発見・解決済みの情報の流出)
科学的根拠のない予言・陰謀論
(「◯月◯日に本震が来る」「人工地震だ」など)
生成AI画像や過去の被害映像
(実際の被害とは異なるショッキングな映像で煽る投稿)
悪質なインプレッション(閲覧数)稼ぎの投稿はもちろんですが、実は一番恐ろしいのは「善意でリツイート(シェア)した一般ユーザーの投稿」によって、デマが何倍にも増幅されてしまうことです。
偽情報が拡散すると起こる「実害」
「本当だったら大変だから、念のため拡散しておこう」
その一心が、現地で深刻な問題を引き起こしてしまいます。
本物の救助要請が埋もれてしまう
SNS上に偽の救助要請や古いSOSが大量に流れると、警察や消防が「本当に今、助けを求めている人」の情報を見つけ出すのが難しくなります。
現場の確認作業で救助が遅れる
すでに救助された人の投稿や虚偽の住所へ確認に向かうことで、限られた救助リソースや時間が削られてしまいます。
不要なパニックと不安の増幅
「〇日にまた大きな地震が来る」といった根拠のないデマは、避難所で不安に耐えている被災者の方々の精神的な負担をさらに重くします。
タイムラインを守るために、今日からできる4つの約束
私たちが被災地のノイズを減らし、命を守る情報ラインを保つためにできる具体的なアクションです。
「拡散希望」「SOS」を見たら、一呼吸置く
タイムラインで見かけた救助要請を即座にリツイート(シェア)するのはやめましょう。まずは「投稿された日時」や「投稿者のアカウント」を確認してください。
救助要請は拡散せず「通報」を
本当に緊急を要する救助要請を見かけた場合、リツイートするのではなく、警察(110)や消防(119)、公的機関の公式受付窓口へ情報を伝えるのが最優先です。
日時を指定した地震予知・陰謀論はスルーする
現時点の科学において、地震の発生日時をピンポイントで予知することは不可能です。気象庁や自治体などの公的発表以外の「予言」はすべてスルーしましょう。
確信が持てない情報は「拡散しない」が最大の貢献
「正しい情報かどうか分からない」と思ったときは、「静観する(広めない)」ことが最も安全で効果的な支援になります。情報量を減らすこと自体が、タイムラインの整理につながります。
指先ひとつの配慮が、被災地を助ける
SNSは、離れた場所にいる私たちが被災地に寄り添い、迅速に支援につなげることができる素晴らしいツールです。
だからこそ、そのツールを「凶器」や「混乱の元」にしないために、一人ひとりが情報に対して冷静になり、指を止める勇気を持つことが求められています。
正しく恐れ、正しい情報を届けること。
画面の向こうにいる被災者の方々や救助隊の皆さまのために、私たちもSNSのマナーと責任を持って行動していきましょう。
