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カナダの片隅で、家族と歩く小さなプライドパレード

人がたくさん集まる場所は、今でもちょっと苦手だ。
ごちゃごちゃした感じにのまれて、どこにいればいいかわからなくなることがある。

でも、プライドだけは別。
ここだけは、毎年行きたくなる。

今年は既に2回行った。
ひとつは自分の地域のプライド。
もうひとつは隣町。どっちも、ちゃんと「地元の顔」が見えるサイズ感だった。

自分の地域のプライドは、近所の子たちや、学校で見かける親たちの姿もちらほら。

子どもたちはしゃぼん玉を追いかけて、巨大トランポリンではしゃいで、フェイスペイントの列に並んで、たくさんの虹色のステッカーをもらう。

全てのブースがファミリー向け&キッズフレンドリーなのが、カナダの地域プライド。

隣町のプライドはもっと小さくて、40人くらい。

犬と一緒に歩けるプライドパレードで、虹色に染まった犬たちがなんともいえぬ可愛さだった。

手を振る人、犬に話しかける人、拍手してくれる通りの人たち。

やさしい時間だった。

我が家はクィアファミリー。

だから、こういう場所に行く意味はいつもある。

「ここにいる」「ここにいていい」ってことを感じたくて行く。

自分のためにも、子どものためにも。

うちの5歳さんが大きな虹を描いていた。

その下に「BE YOU」と書いていた。

それはたまたまじゃなくて、その日、子どもたちは“BE YOU”と書かれたハートを背負っていた。

どういう意味か、朝いっしょに話してから家を出た。
ちゃんと意味をわかってて、それを見ながら、あの言葉を描いたと思う。

じんわりと胸が熱くなった。
「そのままの自分でいていい」ってことが、ちゃんと心の中に育ってるんだなぁと静かに思った。

来月はダウンタウンで大きなプライドがある。
そっちは毎年、人も多くてちょっと緊張するけど、やっぱり行く。

どんな規模でも、プライドはわたしたちにとってホームみたいなものかもしれない。

毎年、子どもたちが虹を描いて、言葉を選んで、虹色に包まれて歩く。

いろんな家族、いろんな人と、
「よく生きてこれたよね」と称え合い、

「これからも、生きていようね」
と約束しあう。

当事者じゃなくアライの人たちとも一緒に。

ちなみに、カナダ政府は公式ウェブサイトで「LGBTQ+当事者じゃなくても、プライドイベントに参加してほしい、サポートしてね」と呼びかけている。

みんなで支え合い、理解し合う社会をつくるための大切なメッセージだと思う。

わたしもそんな気持ちで、毎年プライドを家族と共に迎えている。

📘 わたしが作った絵本『かぞくです』

\いろんな家族が登場する1冊/

家族の多様性を伝える絵本「かぞくです」を出版しました。

わたしたちのようなクィアママファミリーの他にも、社会にはいろんな家族の形があります。
この絵本が、子どもたちやその周りの大人たちにとって、「家族の形はいろいろあるんだね」と感じられるきっかけになればうれしいです。

■ マガジン: ふたりままと双子の「にじいろ時間」


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