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『アマデウス』が4Kでスクリーンに蘇る!ー静かな日本、熱い韓国


40年前、モーツァルトの音楽と笑い声がスクリーンを震わせた・・・
あの『アマデウス』が、4Kレストア版として再び劇場に帰ってくる!
「午前十時の映画祭15」2025年11月7日より全国上映


スクリーンに蘇るアマデウス——劇場公開版の再来

ファンの方はすでにご存知の方も多いと思いますが、「午前十時の映画祭15」として、2025年11月7日より、映画「アマデウス」が映画館で4Kレストア版として上映されます。

今回上映されるのは、2002年の「ディレクターズ・カット版」ではなく、1984年当時に劇場公開され、アカデミー賞を総なめにした「劇場公開版」です。
現在、市場に出回っているソフトのほとんどがディレクターズカット版なので、劇場公開版を見たことない方も多いかもしれません。

今回の4Kレストア版ですが、アマデウスの40周年を記念して作成され、2024年5月31日に、ロサンゼルスにあるアカデミー・ミュージアムでお披露目されました。この修復はアカデミー・フィルム・アーカイブとザエンツ・カンパニーによって行われ、資金提供はテアトロ・デッラ・パーチェ・フィルム社が担いました。これにより、オリジナルの劇場公開版が実に20年以上ぶりに鑑賞可能となるのです。

製作者ソウル・ザエンツさんは2014年に92歳で亡くなり、現在は、甥のポール・ザエンツさんが現ザエンツ・カンパニーの代表となっています。

以下、インタビューの抜粋です。

ポール・ザエンツ(ザエンツ・カンパニー代表)

ポール氏は、ディレクターズ・カットよりもオリジナル劇場公開版(2時間40分)を常に好んできました。理由は、アカデミー賞を受賞したのが劇場公開版であり、40周年記念上映にふさわしいのは観客が愛した当時の版であると考えたためです。

Gold Derby, 2024

ラリー・カラゼウスキー(脚本家/元アカデミー保存副会長)

カラゼウスキー氏も長尺版の良さを認めつつ、やはり劇場公開版の軽快さや観やすさを高く評価。追加映像が必ずしも魅力を高めるとは限らないが、両方が観られることは歓迎している、と述べています。

Gold Derby, 2024

韓国と日本、映画との距離


韓国では、6月にロッテシネマでの上映が行われ、ムビチケや入場者特典が配布されるなど、まるで新作映画のような熱量で迎えられました。若年層がクラシック映画を「新しい体験」として受け止め、SNSでの共有やグッズ収集を通じて、映画との距離を縮めているのです。

一方、日本では「午前十時の映画祭」という枠の中で、静かに、記憶をなぞるように上映されます。
この温度差は、マーケティングの熱量が違うことは大きいですが、映画をどう受け止めるかという文化的姿勢の差にも起因しているように感じます。

UHDと映画との距離


今回の4Kレストア版はすでにソフト化されていますが、日本語字幕付きのものは、今のところリリースされていません。
2002年のディレクターズカット版のような正式配給ではないこと、そして日本では家庭用UHD機器の普及が極めて限定的であることを考えると、今回の日本語字幕付きのソフト化は現状ではちょっと難しいと言えるでしょう。

では、韓国はどうでしょうか。韓国では、家庭用UHD機器は、日本に比べて比較的普及していると見られます。韓国では、2025年6月の劇場上映に合わせて、韓国語字幕付きの4K UHD Blu-rayが限定流通しています。これは、ロッテエンターテインメントや一部の映像流通会社が独自にローカライズしたバージョンのようです。

また、参考までに、本国アメリカではUHDテレビの家庭普及率は50%以上とのこと。

なお、このUHD版は、米国ワーナーによるリリースですが、権利元がワーナーではなくTeatro Della Pace Filmsという独立系制作会社であるため、各国語字幕の収録はスタジオ主導ではなく、地域ごとの交渉に依存しています。

私はアマデウスに関しては、英語字幕で観るので、字幕の不在は致命的ではありません。けれど、日本語字幕がないことで、作品が少し遠くに感じられ、寂しさが残ります。

余談ですが、すでに特典付きのアメリカ版の4Kレストア版を手に入れましたが、レコーダーがないので、ただのコレクションの1つになっております(笑)
限定スリーブは今回作成された新しいものですが、特典のパンフレットは以前Blu-rayの限定版としてリリースされたものと同じです。
あとはポストカードとポスターが付属している程度です。

限定版の特典の中身が気になる方は、YouTubeに紹介動画がありましたので、こちらをご覧ください!



私のアマデウス—静かな再上映に寄せて

今回の記事ですが、韓国での上映があまりに華やかだったので、「これは…アマデウスの再上映というより、アマデウスの再デビューでは?」と軽く混乱しました。
その熱量に驚き、日本との静けさを並べてみたら面白いのではないかと思い、綴ってみた次第です。

とは言いつつも、わいわい賑わって上映されるより、静かにしっとり上映される方が私好みかもしれません。韓国の熱量にちょっとだけ嫉妬しましたが(笑)

昨年、午前十時の映画祭の投票で、私もアマデウスに投票しており、再上映を切に望んでいました。他国と比べると日本では、控えめな上映となり、ソフトなどの背景からちょっと寂しいなと思う部分もありますが、大好きな作品がこうして再びスクリーンで視聴できることに感謝しなくてはなりません。
また、リストアされたバージョンがどのように映像や音響が進化しているのかも非常に興味深く、今からワクワクしています!
なお、今回は私の映画についての考察は割愛しましたので、また機会があれば書きたいと思います。

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