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地テシ:442 長野県のバタバタ2025!

 劇団☆新感線の秋冬公演「爆烈忠臣蔵」の松本公演がなんとか、なんとか終わって一週間ちょい。次は大阪公演です。ツアーはまだまだ始まったばかり。より一層気をつけていきたいと思います。いや、ホントに色々とあったんで色々と大変なんだけど。

 でね、前回に予告した長野での「水曜の呪い」、いや「祝日翌日の呪い」について書いていきたいと思うのですよ。いや、それほど大した話でもないのですが、以前に伊豆韮山に行った時の「水曜の呪い」を思い出しましてね。あれに懲りずにまたやってしまいましたよ、という御報告です。長くなっちゃうけどよろしく。


 前回は、松本公演なのに珍しくあった休演日に、松本市立博物館に行ったという話でしたね。あの週は飛び石連休で月曜日は平日でしたが、一般的に月曜日が休館日であるコトが多い「博物館」にしては珍しく火曜日が休館日だったので訪れるコトができました。そして存分に楽しんだというワケです。
 そして常設展示室の出口付近には松本市内の数多くの博物館・美術館についての案内がまとめられており、その多くを無料で利用するコトができるという情報も入手しました。
 その案内を眺めていると、松本市内の多くの博物館が火曜日休館だというコトに気づきました。あら意外。まあおかげで月曜日に松本市立博物館に来ることができたのですけれども。
 博物館などでは休館日が祝日の場合には開館して、翌平日を休館日とするコトが多いのです。ですので、松本市立博物館でも9/23の火曜祝日は開館して翌9/24の水曜日を休館日としていました。

 さて、今回の松本公演では9/23の火曜日・祝日が千秋楽でしたが、昼夜公演でしたのでその日の内に東京に帰ることができません。つまり東京に帰るのは翌日の9/24。この日は帰るだけのスケジュールです。帰るだけならちょっと寄り道したくなるってもんじゃないですか。幸い、急いで帰る理由もありません。じゃあ長野県観光でもしてから帰ろうじゃありませんか。
 以前の「ショーシャンクの空に」公演の時にも同じようなスケジュールでして、その時には特急しなので長野駅に移動して善光寺にお詣りしたりしました。長野県でフリーのスケジュールがあるなんてコトはあまりないので楽しかったですね。
 そして今回。色々調べてみたら、松本には「歴史の里」という明治・大正期の建物が移築されている野外型博物館があるコトを知りました。古い建物好きの私です。そりゃ気になるでしょうよ。しかもその隣には日本浮世絵博物館という浮世絵専門の美術館もあるというではありませんか。最寄りの駅からもちょっと遠くて不便な場所にあるようですが、こちらはもう公演が終わっているはずですから気楽なもんです。帰る前に行きましょうか! そうしましょうよ!

 とか思っていました。思っていたんです。さっきまでは。


 でもね、火曜日が祝日というコトは翌日の9/24が振替の休館日なのです。屋外型とはいえ観覧はできません。電話で確認してもその通りでして、9/24は休館日です。そうか〜。そうなのか〜。
 どうしましょう。休演日だからと朝から松本市立博物館には行きましたが、幸いまだ昼過ぎです。よし! 行っちゃおう! 今日行っちゃおう! まだ時間はあります。電車で行くと最寄りの駅から徒歩15分。ただ、その電車もローカル線ですから本数が少ない。バスだと目の前まで20分で着くけど、こちらも本数が少ない。いろいろ時間を考えてバスで行くことにしました。楽そうだし。
 で、松本駅前でバスを待っていましたが、時間が近づいてもバスっぽい車両が来ません。停まっているのはハイエースっぽいワゴン車だけ。不慣れな街で戸惑っていましたが、よく見たらそのワゴン車がバスでした。これかよ! これだったのかよ!

何にも無い松本駅西口。そして真ん中のワゴン車が、実はバス。

 無事に乗れた乗り合いタクシーのようなバスで20分程行くと、ホントに歴史の里の目の前に停留所がありました。ああ、これは便利だ。
 歴史の里には5棟の古建築が移築されており、なかでも目玉となるのは旧松本区裁判所庁舎です。明治41年に建てられ、昭和52年にここに移築されました。明治期に建てられた和風の裁判所としてはほぼ完全に保存されている唯一の例として重要文化財にも指定されています。
 もちろん内部に入ってつぶさに観察することができ、それぞれの部屋にも様々な裁判に関する資料も展示されていました。

百年以上前に建てられた木造の裁判所です
施設の外壁となるこの部分も旧裁判所から移築されたモノです
入口も端正で美しい。天井も凝っています
メインとなる支部訴廷。人形付きで解説されています
このオレンジ色のリノリウム床が当時の最先端の証
整然とした廊下だって美しいんです
裁判についてのコーナーで紹介されていた石責めの刑

 そのほか、旧松本少年刑務所独居舎房旧昭和興業製糸場など、貴重な古建築がギュッとまとめて移築されています。加えて展示棟には「東洋のマタ・ハリ」と呼ばれた川島芳子記念室もあります。

少年刑務所。しかし「独房体験しよう!」って軽く言われてもねえ
独房の内部。様々な時代の独房が再現されていました
旧昭和興業製糸場のメインとなる操糸場。映画のロケにも使われたそうです
映画でも有名な野麦峠に実際にあった工女宿の内部

 私はこういった歴史的建造物がまとまっている屋外型博物館が好きでして、愛知県の明治村とか小金井の江戸東京たてもの園とか、ああいうトコロでは一日中でも見ていられるのですが、なんといってもここには5棟しかありません。スグに見終わります。しかも帰りの電車の本数も一時間に一本くらいしかありません。ですので、二時間と掛からずに観覧を終えて帰ることにしました。帰りは15分ほど歩いてアルピコ交通上高地線の大庭駅へ行き、二両編成の単線ローカル線で松本まで帰ったのでした。そんなバタバタの休演日。
 ちなみに、隣の日本浮世絵博物館は月曜日が休館日ですので、この日は入館できませんでしたよ。

こちらが今回入れなかった日本浮世絵博物館の外観
松本のmとウォーターのwで00を表す秀逸なデザイン
いかにもな無人駅のアルピコ交通の大庭駅


 さて、9/23の松本公演千秋楽の2ステージもなんとか終え、一夜明けて9/24。この日はゆっくり蕎麦など手繰ってから大庭駅あたりの歴史の里と日本浮世絵博物館を観覧してから帰るつもりだった水曜日。でも、歴史の里にはもう行っちゃったし、日本浮世絵博物館のためだけに乗り合いタクシーに乗ったり大庭駅からまた歩くのも気が乗りません。開館しているかどうかも不安だし。さてどうしましょう。
 松本市内の博物館などは休館日なのは判っているし、長野市の善光寺には以前にお詣りしました。じゃあどこに行きましょうか。
 地図を見てみると、松本市の北側に安曇野市があります。あずみの。よく聞くけど行ったことはないし、何があるかも判りません。でも調べてみれば博物館もあるし美術館もあります。安曇野市では月曜が休館日のようですから開いているはずですからね。気になっちゃうよね。
 行ったことのない街にフラッと行くのも旅の醍醐味。どうせ一日暇なのですからフラッと行ってみましょう。

 ではJR大糸線で北に向かいましょう。こちらも単線でして、一時間に一本くらいしかありません。意外と混んでいる二両編成のワンマン列車で安曇野市の中心である豊科駅で降りてみれば、市役所のある駅ながら長閑な感じです。

こちらが大糸線。ちゃんとした電車ですが、単線なんです
高原風の豊科駅。実際に高原だし
豊科駅あたりで見つけたのみくい処「別可夢」さん。安曇野のサッカーファン

 ブラブラと歩きながら安曇野市豊科郷土博物館を目指します。田圃と民家の間を抜けながら辿り着いてみると、入口には「本日休館日」の文字が!

こちらが安曇野市豊科郷土博物館。ん? 入口前に何かありますよ?
これが祝日翌日の呪いの発端。味わいのある文字で書いてあります

 え? 休館日は月曜じゃないのかよ! と混乱しながらよく見ると「本日休館日 月曜と祝日の翌日」と書いてあるではないですか。なんで「祝日の翌日」が休館? 月曜日が祝日の場合に開館して翌日が休館ならば判ります。でも祝日は火曜日でしたよ?
 まあね、ちゃんと確認しなかった私が悪いのです。確かにHPにはそのように書いてありました。でも、「月曜日休館」のところまで読んで安心しちゃったんですよね。松本市が火曜休館だったから、そこで油断してしまいました。そうか〜。祝日の翌日は休館日か〜。
 そのちょっと北側には安曇野市美術館もありますが、もちろんこちらも「本日休館日 月曜と祝日の翌日」です。そりゃそうだよな。だってそう書いてあるし。

南欧風の安曇野市美術館。贅沢な土地の使い方
はい休館日。またしても祝日翌日の呪い

 もうこうなったら次の目的地に急いで向かいましょう。何しろ電車の本数が少ないのです。豊科駅まで急いで戻って電車に飛び乗って二駅北の穂高駅へ。

おそらく神社のイメージの駅舎
穂高駅のホームにある山岳案内板と、その山岳

 こちらもいかにもなローカル駅です。高校時代に奥穂高岳に登頂したコトのある私としては、その麓にある穂高駅には来てみたかったのです。とはいえ、登頂口があるワケではありません。登るならば上高地からです。
 穂高神社があるから穂高駅なのです。穂高神社は延喜式にも記載のある歴史の長い神社。穂高見命(ほたかみのみこと)を主祭神とする、交通安全と産業安全の守り神であり、日本アルプスの総鎮守とも言われています。
 ちなみに上高地に奥宮、奥穂高岳山頂に嶺宮があるそうです。嶺宮というのは山頂の石積みの上に小さな社が祀られているらしいのですが、私が登った時には社はなくて石積みしかありませんでしたよ。おかしいなと思って調べてみたら、建立されたのは昭和59年。私が奥穂高岳に登ったのは昭和55年くらいでしたから、その頃にはまだなかったのですね。しかも昭和59年の時には山頂から少し離れた場所だったのだそうで、山頂の石積みの上に移転したのは平成25年だそうです。そりゃあ知らないはずだよ。
 本殿は20年ごとの式年遷宮を行い、境内にはそれらについての記録などが展示されている御船会館(穂高神社資料館)もありました。地方の資料館にありがちな古くて薄暗い展示室ではありますが、意外と広いし天井も高いし、なんだか楽しい資料館でした。

穂高神社参道。駅前ながら鬱蒼とした森でした
数日後に開かれる「御船祭り」のための御船も展示されていました
目がイッっちゃってる神馬

 とはいえ、穂高駅の周りに強い興味があるわけではありません。しばらく歩き回ってみましたが、特に見るモノはないのです。ですので、電車が来るまで駅前の古民家風の一休庵というおそば屋さんで見慣れない「アルプスわさびそば」というのを頂いたのですが、蕎麦の上にワサビの茎漬けが散らしてあり、蕎麦自体も風味豊かで美味しかったのが収穫です。

今回頂いた蕎麦の中で一位でした。個人の感想です
神社の隣で見つけた謎の数列。「よろくまんじゅう本舗」さんでした。なるほど

 そんなこんなの松本市・安曇野市探検記。そして祝日翌日の呪い。ああ、探検に行くならちゃんと営業日を確認をしてからにしなさいって言ったじゃない! なんでまた繰り返すのかな。
 でもまあ、楽しめたのだから良しとしましょう。でも、本当の困難は松本に戻った後、乗車変更した夜までどうやって時間を潰すかってコトだったんですけどね。

もちろん松本城にも行ったけど、今回は登城はしていません


 さて、来週には「爆烈忠臣蔵」大阪公演が始まります。公演についての細かいことについては前々回のこちらを、フェスティバルホールへの行き方についてはこちらをご参照下さい。また、追加席(先着順)の販売についてはこちら↓をご参照下さい。

 江戸時代の歌舞伎役者たちを描いた作品ですが、今回も祝祭感がありますのでフェスティバルホールにも似合いの作品です。歌も多いしさ。まあね、秋フェスだと思って観に来てくださいな。まもなく開幕です!