あなステ!第2話

彼女たちは、最初はただの「使い手」だった。

A美はモンゴル型。  
B香はオランダ型。  
C奈はビザンツ型。

授業の合間、放課後、帰り道。  
彼女たちはただ遊んでいた。

「それモンゴル型すぎるって」  
「いやそれビザンツ型の安定感でしょ」  

軽い冗談。  
深い意味などない。

だが、言葉は残る。  
そして、繰り返される。

教室の外へ。  
SNSへ。  
ノートの隅へ。  
やがて、参考書の脚注にまで。

誰かが定義したわけではない。  
誰かが命名したわけでもない。

ただ、使われた。

――その結果、あなステは言語になった。

次回、第3話 ユグドラシル

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