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静中の衡(こう)を蔵す者、和を結び、濁らず

揺れぬまなざしで、やさしさを羽ばたかせる


静の余白に咲く風景

竹の影、風にゆれず
石に落つるは露ひとしずく

書院の奥、香を焚きて
衡(こう)ひとつ、白壁に掛けらる

梅咲けるとも咲かぬとも言わず
昨夜の雪が、うっすらと硯に残る

小さき畦道に足跡は絶え
読経の声、かすかに襖の向こうより

旧き硯に筆をひたし
静かに山を描く

誰の名も知らぬ庵の灯り
まだ醒めぬ朝の気配に
ひととき、時が止まる


温雅謙明の教え

善悪は別に観よ、混ずれば心、次第に濁る。
誠ある者は、静中に衡を蔵す。

善き跡に酔わず、誤りをも照らせ。真の学び、影をも照らす。

恩は水に記し、怨は風に忘る。深人は静にして動かず。

直言は薬なり。だが、過ぎれば毒ともなる。言過ぎは、和を損ず。


今という時を歩く私たちへ

感情や先入観に流されず、事実と本質を見る冷静さを育み、真実の輪郭を霞ませないこと。
曇らぬ心で清き判断を生みましょう。

成功だけを価値とせず、失敗や葛藤からも学びを得ましょう。

過ちさえも、丁寧に照らしていく。

傷ついた経験も、遠回りも、
すべては今の自分に必要だったと知るとき、
ようやく、心は自分を赦しはじめる。

恩を心に留め、怨みは手放す。それにより、関係性のしがらみや過去の感情にとらわれなくなる。風通しが良いとはこうゆうことではないでしょうか。

率直さと優しさのバランスを知り、相手を傷つけずに本音を伝えられるようになる

言いすぎない勇気と、
言うべきことを選び取る知恵。

言葉に、優しさという翅(つばさ)を添えて。


おわりに

衡(こう)を内に宿し、揺れぬまなざしで世界を見つめること。
それは、強さではなく、深さの証。
やさしさは、ただ柔らかいものではなく、
澄んだ心から放たれる、翅ある光です。

正しさよりも、真実を。
勝つことよりも、和を。
語るよりも、伝わることを。

生き方が、ことばを磨き、
ことばが、また心を整えてゆく。

このひとときが、あなたの静けさを呼び戻し、
どこかで翅を休める、優しい言葉となりますように。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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