偶然が「選ばれる理由」になる。
「ほんまはずっと気になってたんです」
そう言って入ってきた女性のお客様がいた。
予約でもないし、特別なイベントでもない週末の夕方。
ふらっと現れて、メニューを開く前にそう話された。
彼女がスマホを見せてくれたとき、僕は驚いた。
それは、何週間か前に投稿した何気ない一枚の写真だった。
バズった投稿じゃない。
派手な盛り付けもしてないし、特別なキャンペーンもしていなかった。
どこにでもあるような飲食店の一コマ。
「ずっと保存してたんです。なんか、あの空気感に惹かれて…」
SNSって、つい数字で見てしまう。
いいねの数は?
どれだけシェアされた?
フォロワーは?
でも、その裏側に、こうして誰かの心に届いていた投稿があるんやと知ったんです。
始まりは偶然。
でも彼女達は、偶然この店を選んだわけじゃない。
「なんとなく気になっていた」ものが「今日行こう」に変わった。
その瞬間、ただの偶然が目的に変わったんだと。
飲食店のほんの小さな出来事かもしれません。
でも、こんなふうに人の心が動く仕組みは、どんなビジネスにも共通してると思います。
「商品がよければ売れる」
「お得なら選ばれる」
そんな時代は、もう過ぎています。
大切なのは、思い出される理由があるかどうか。
あなたの発信が、誰かの心の片隅にそっと残っているかどうかなんです。
飲食店での経験をもとに、発信で大切なことをお伝えしたいと思います。
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