優秀な人を採ったのに、組織が壊れていく15の症状
〜8月22日 23:30
優秀な人を採った
それは事実だ。
スキルがある。
実績がある。
前職でも結果を出していた。
面接でも筋の通った話をしていた。
採用した側にも、された側にも、手応えがあった。
「この人が入れば、会社が変わるかもしれない」
そう思った。
なのに、変わらない。
会議の空気は変わらない。
意思決定のスピードは変わらない。
現場の摩擦は、むしろ増えている。
期待していた変化は起きない。
本人の表情も、少しずつ硬くなっていく。
そして、どこかのタイミングでこう考え始める。
「あの人は、うちには合わなかったのかもしれない」
「もっと強い人を採るべきだったのかもしれない」
「期待値が高すぎたのかもしれない」
この時点で、すでに罠にはまっている。
問題は、人ではない。
組織に症状が出ている
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優秀な人を採ったのに会社が変わらない時、まず疑うべきは採用の成否ではない。
その人の能力が、会社の意思決定や実行に接続されているか。
その人が動くために必要な情報、権限、役割、責任が渡されているか。
その人の違和感を、組織が受け止められる状態にあるか。
そこを見る必要がある。
優秀な人は、組織を自動的に変えてくれる存在ではない。
むしろ、優秀な人が入ることで、これまで見えなかった組織の歪みが表面に出る。
会議で決まらないこと。
役割が曖昧なこと。
情報が関係性に乗っていること。
変えようとする人が孤立すること。
現状に適応した人だけが評価されること。
それらは、採用前から存在していた。
ただ、見えていなかっただけだ。
新しい人が入ることで、症状が可視化される。
摩擦として。
停滞として。
沈黙として。
離脱として。
だから、「採用が失敗だった」とすぐに片づけてはいけない。
それは、人の問題に見えて、実際には組織設計の問題であることが多い。
この記事では、優秀な人を採ったのに会社が変わらない時に見るべき15の症状を書く。
これは採用論ではない。
組織が、優秀な人を受け止められる状態にあるかを確認するための診断である。
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まず見るべきは、3つの領域
症状は、バラバラに出ているように見える。
だが、深く見ると大きく3つに分かれる。
1つ目
意思決定の症状。
誰が決めるのか。どこで決まるのか。何を基準に止めるのか。
ここが壊れていると、優秀な人が入っても会社は動かない。
2つ目
役割と実行の症状。
誰が何を担うのか。どこまでが責任なのか。何が例外なのか。
ここが曖昧だと、優秀な人ほど動きづらくなる。
3つ目
関係性と評価の症状。
誰に情報が集まるのか。誰が内側にいるのか。何をすると評価されるのか。
ここが歪んでいると、外から来た人ほど不発になる。
優秀な人を採っても会社が変わらない時、問題はほとんどこの3つのどこかに出ている。
症状1|「誰が決めるか」が決まっていない
会議で議論はされる。
意見も出る。
論点も出る。
資料もある。
全員がそれなりに話している。
しかし、最後に誰も決めない。
「一度持ち帰りましょう」
「次回までに整理しましょう」
「もう少し検討しましょう」
「関係者に確認しておきます」
こうして、会議は終わる。
何かを話した感覚はある。
でも、何も決まっていない。
優秀な人は、ここに早く気づく。
「この会社は、誰が決めるのかが決まっていない」
と感じる。
ただ、それは言葉にしづらい。
なぜなら、表面上は会議が成立しているからだ。
誰かが怠けているわけでもない。
議論がないわけでもない。
資料がないわけでもない。
問題は、意思決定の最後の一点が設計されていないことにある。
誰が決めるのか。
誰が責任を持つのか。
誰が反対を引き受けるのか。
誰が失敗した時に検証するのか。
ここが曖昧な会社では、優秀な人ほど疲弊する。
なぜなら、優秀な人は考えられる。
論点も出せる。
選択肢も作れる。
リスクも見える。
しかし、最後に決まらなければ、すべてが宙に浮く。
意思決定者がいない組織では、優秀な人は力を発揮する前に消耗する。
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症状2|役割が設計されず、踏んではいけない領域だけがある
新しく入った人が、良かれと思って動く。
すると、どこかで空気が変わる。
「あれはAさんの領域だから」
「そこは先に相談してほしかった」
「その進め方は、ちょっと違うかもしれない」
明文化されたルールではない。
だが、踏んではいけない領域がある。
誰が何をやるかは、職務として設計されていない。
長くいる人たちの暗黙の了解で動いている。
この状態では、新しく入った優秀な人は必ずつまずく。
動けば、誰かの領域を踏む。
動かなければ、「主体性がない」と言われる。
確認すれば、「自分で考えてほしい」と言われる。
自分で考えて動けば、「そこは勝手にやらないでほしい」と言われる。
これは本人の問題ではない。
役割の境界が設計されていないだけだ。
優秀な人は、職務と責任が明確であれば動ける。
しかし、職務ではなく空気で境界が決まっている組織では、能力よりも空気を読む力が求められる。
そして、組織は勘違いする。
「あの人は思ったより動かない」
違う。
動くための地図を渡していないだけだ。
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症状3|「例外」が常態化している
本来のルールはある。
申請フローもある。
承認基準もある。
役割分担もある。
会議体もある。
しかし、実際の運用は別にある。
「この案件は特殊なので」
「あのお客様は例外で」
「あの人には個別に対応してあげて」
「今回は急ぎなので飛ばしましょう」
最初は、本当に例外だったのかもしれない。
だが、例外が積み重なると、何がルールで何が例外なのか分からなくなる。
新しく入った人は、正式なルールを学ぶ。
しかし、正式なルール通りに動くと、現場で止まる。
なぜなら、実際に機能しているのは、見えない運用だからだ。
これは非常に危ない。
ルールが壊れている会社よりも、ルールはあるのに例外で回っている会社の方が分かりにくい。
表面上は整っている。
でも、実態は属人的に動いている。
優秀な人は、最初にこのズレに気づく。
そして、次の問いを持つ。
「この会社では、何を基準に判断すればいいのか」
この問いに答えられない会社では、優秀な人は自走できない。
自走できる人ほど、基準が必要だからだ。
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ここから先では、考え方だけではなく、実務で使える形に落とします。
この記事の有料部分で扱うことは、以下です。
・よくある失敗パターン
・問題が起きる構造
・経営会議で確認すべき問い
・明日から使えるチェックリスト
・判断を残すための記録テンプレート
・ズレが出たときの見直し基準
単なる読み物ではなく、実際に会議や現場で使うための内容です。
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8月1日 17:00 〜 8月22日 23:30
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