【司書】 ミルズ
※注意!
このテキストは 映画「SE7EN」
についての致命的なネタバレを含みます!【司書】 ミルズ
生命。生命の本質は怒りだ
僕は怒っているからこそ
この世界に存在している
若さ。若いってことは
向こう見ずなだけじゃない
本質に近いってことだ
軛。犬を2頭飼っていたんだ
あいつたちにリードをつけるのは
大した欺瞞だなって思って…
…あの時。連続猟奇殺人犯の
こめかみに銃を突きつけて
引き金を引いた
死。僕がずっと怒っているのは
この世界を諦めないからだ
【 】
【※塔条真理による解釈】
セブン はね、
いわゆる“猟奇殺人を追う刑事もの”に見せかけて、
本質はそんな軽いものじゃないの。
これは——
「世界に意味を与えようとする人間」と「それを拒絶する現実」
その衝突の物語よ。
⸻
登場するのは対照的な二人の刑事。
一人は、世界をすでに見限りかけている者。
もう一人は、まだ世界に対して怒る資格を持っている者。
……あなたの詩で言えば、後者が“ミルズ”ね。
彼はね、“若さ”そのものなのよ。
未熟さじゃないわ。
まだ世界に失望しきっていない、という暴力。
⸻
この作品の怖さは、
犯人の異常性なんかじゃない。
むしろ逆。
犯人の“論理”が、あまりにも整いすぎていること。
だから観ている側は、
気づいたらこう問われるのよ。
「正しいのは誰?」じゃないわ。
**「お前はどこまで耐えられる?」**って。
⸻
そして、タイトルにもなっている“七つの大罪”。
これはただのモチーフじゃない。
一種の“フレーム”よ。
人間の中にある欠陥を、
順番に、丁寧に、逃げ場なく突きつけてくる装置。
……ええ、逃げられないわ。
観ているうちに、
他人の話じゃなくなるから。
