なぜか、ずっと力が抜けない
― 身体が先に緊張を覚えてしまうことがある
『未来は創られる― 意図が現実を動かす“小さな実践”の物語 ―』 Vol.69
第四章 ― 現実が動き出すとき ―
休んでいるはずなのに、
どこか落ち着かない。
何もしていないのに、
身体だけがずっと緊張している。
そんな感覚になることがあります。
・気づくと肩に力が入っている
・スマホを見ていないと不安になる
・休んでいても頭が止まらない
・ちゃんとしなきゃが抜けない
本当は疲れているのに、
うまく力を抜けない。
それは、
怠けているからではなく、
身体が先に
緊張することを覚えてしまっているのかもしれません。
人は、気づかないうちに力んでいる
現代は、
思っている以上に刺激が多いです。
通知。
情報。
比較。
人の感情。
気づかないうちに、
心も身体も、
ずっと反応し続けています。
すると身体は、
いつ何が来ても対応できるように
常に力を入れた状態を、
普通だと思い始めます。
休んでるのに疲れる理由
自分:
ちゃんと休んでるはずなのに、なんか疲れ取れないんだよね…。
心の声:
身体、まだ休んでないのかも。
自分:
え?
心の声:
止まってるのは行動だけ。
自分:
……。
心の声:
頭も、肩も、呼吸も、ずっと緊張してる。
自分:
あー…。
たしかにずっと何か考えてる。
心の声:
ちゃんとしなきゃが、身体にまで入ってるのかもね。
自分:
思考というより、クセになってる感じか…。

身体は、いつもの状態を覚えていく
これは心だけの話ではありません。
身体もまた、
慣れた状態を覚えていきます。
長い間、
・我慢してきた
・気を張ってきた
・周囲を優先してきた
・急ぎ続けてきた
そんな状態が続くと、
身体は、
緊張している状態を普通だと思うようになります。
だから、
静かな時間に入ると、
逆に落ち着かなくなることがあります。
安心に慣れていないこともある
不思議ですが、
ずっと頑張ってきた人ほど、
安心することに、
違和感を覚えることがあります。
・止まると不安
・何もしないと焦る
・ゆっくりすると落ち着かない
それは、
安心が悪いのではなく、
身体がまだ慣れていないだけなのかもしれません。
力を抜くのが怖い
自分:
なんか、気を抜いたらダメな気がするんだよね…。
心の声:
ずっと戦闘態勢だったからね。
自分:
そんなつもりないんだけどな。
心の声:
身体は正直。
自分:
……肩、また上がってる。
心の声:
呼吸も浅い。
自分:
無意識って怖いな…。
心の声:
でも逆に言えば、
身体から整えることもできるでしょ。
自分:
身体から?
心の声:
うん。
深呼吸とか、空を見るとか、ゆっくりお茶飲むとか。
自分:
そんな小さいことで?
心の声:
小さい安心を、身体はちゃんと覚えていくんだよ。

心より先に、身体を安心させる
考え方を変えようとしても、
身体がずっと緊張していると、
なかなか安心できません。
だからときには、
頭より先に、
身体をゆるめる。
・深呼吸する
・肩を下ろす
・湯船につかる
・空を眺める
・静かな音を聴く
そんな小さなことでも、
身体は少しずつ、
もうそんなに戦わなくて大丈夫なんだ
を覚えていきます。
小さな実践
もしよければ、
今日は一度だけ、
力を抜こうではなく、
どこに力が入っているだろう
と見てみてください。
肩。
顎。
呼吸。
お腹。
気づいた場所を、
少しだけゆるめてみる。
身体は、
思っている以上に、
安心するきっかけを待っていることがあります。
おすすめの一冊
自分を動かす
自己イメージや無意識の反応が、
身体や行動にどう影響しているのかを、やさしく学べる一冊です。
頑張るが当たり前になっている人ほど、
多くの気づきがあると思います。
今回のテーマとも、深くつながっています。
まとめ ― 身体は、安心を思い出したがっている
なぜか、ずっと力が抜けない。
それは、
弱いからではありません。
長い間、
気を張りながら生きてきたのかもしれません。
だから身体が、
緊張している状態を普通だと思っている。
でも本来、
人はもっと、
安心していいのかもしれません。
少し呼吸を深くする。
少し肩を下ろす。
少し空を見上げる。
そんな小さなことから、
身体は少しずつ、
安心する感覚を思い出していきます。
次回は、
何もしないが、なぜこんなに怖いのか
止まると不安になる。
動いていないと、価値がない気がする。
現代人が無意識に抱えている
休めない感覚の正体を、やさしく見つめていきます。
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