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あんなにあんなに 母にとって息子は永遠の片思い

『りんごかもしれない』で数々の絵本賞を受賞されたヨシタケシンスケさんの絵本です
最初は書店で読みながら(立ち読みですね)
涙を止めるのが大変でした
即購入し 自宅でゆっくり読みました
絵本なので、文字数も少なくすぐ読めてしまうものですが、涙が止まらず母親と息子の究極の情が 心を打ちました

登場人物は母親と息子の2人で(後でお嫁さんと、孫も登場します)父親や他の兄弟の影が見えないところが また二人だけの世界を強調しています
いろいろな事情があってそうなったのか、文章以外の挿し絵からも 読み手の想像を膨らませています
絵本ということで、孫が「読んで…」と言うので 読み聞かせましたが この本は大人でなければわからない深い部分のあるものです
特に息子を持つ母親の軌跡を 時系列とともに綴られています

「あんなに ちいさかったのに」
「もう こんな」
このページで毎回泣いてしまう私は子離れできてないのか?と我が事ながら疑ってしまいます
いえいえ、私と主人がそうしてきたように 今は自分の温かな家庭を築いている息子に安堵しているのです

しかし、いくつになっても息子は母親にとって永遠の片想いなのです
(もちろん娘も大切な存在ですが)
おなかの中で大切に温めて温めて産み
慈しみ育て 自分の足で生きていけるように促し いつのまにか説教される立場になっていました
それも喜びです

世の中いろいろ便利になりました
発展もしました(それに伴う問題も出ていますが)
原始時代からあるもので 親子の愛情、人間同士・動物との心の繋がりは不変です

長編小説の細やかな心理描写・背景・交差する情景もすばらしい世界を広げてくれています
『あんなに あんなに』は 言葉少ない絵本ですが、この世界は 母親の(父親も忘れないでくれよ、と聞こえてきますが)長い人生が 綴られています
息子に限らず 不変の愛というものを大切に暮らしていきたいと思っています