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「情報量の落とし穴」

「失敗は成功のもと」と言いながら
失敗を避けようとするのが今の世の中だ。

何故なら現代では
数分で答えを教えてくれるようなツールがあるから。

避けられる失敗はなるべく避け
できるだけ成功の道を通ろうとする。

通る事が出来てしまう。

しかし、良い事だけでは無い。

現代社会では
これまでの“答えを見つけていく”生き方から
“答えに合わせていく”生き方になりつつある。

正解を提示されているからこそ
そうでないものを選びづらい風潮さえある。

情報社会の弊害だろう。

そしてもう一つ。
数多の情報には落とし穴がある。

それは
大量の『正解』という選択肢を得られる反面
自分で考える『自由』から遠ざかってしまう事。

十種もの正解のカードから答えを選べるなら
自分で一から考えるよりも
その中から一枚引く方が楽なのは当然の事だ。

そして、“何となく”正解で
“大体”自分に合った人生になっていく。

趣味の嗜み方、やり方。
『こうやれば上手になる』
仕事との向き合い方。
『お金はこうすれば稼げる』
家族との向き合い方。
『この時はこうやって言おう』

「そうすれば良いんだ。」と
ある中から選んでいく。

そしてそのうち
『何となくパッとしない』
『なんだか楽しくない』
そんな感覚を覚える。

透明に近いオブラートの包み紙も
100枚、200枚と重ねればその色は濃くなるように
日々の何気ない選択も
積み重なっていけば人生の色合いを変えるものとなる。

人間の答えなんて
インターネットに収まらない程ある。

そこにある選択肢が
全て不正解かもしれない。

ベストアンサーが
自分のベストとは限らない。

自分の全てを知って
答えてくれる人など居ない。

人生は、選択問題だけではなく
空欄を自分で埋めた方が良い事もある。

時には敢えて
“正解”や“成功”を手放して
“自分の答え”を見つけにいくのも
有意義な事なのではないだろうか。

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