育休中に始めた英語多読が人生を豊かにしてくれている(現在完了進行形)
こんなに無垢でふわふわな生き物のそばで、効率的な英語学習なんてできるわけない……
…ぱふん
育休中にTOEICスコアをあげようと意気込んでいたわたしが、いざ出産してほやほやの新生児を連れて家に帰ったとき、教材と過去問の山を見てソファに倒れ込んでしまったときの脱力音です。
元々の計画はこうでした。
産前にTOEIC800点取って(達成済✅)、
生まれたら子どもと楽しい時間を過ごしつつ、
TOEICのスコアをさらに上げて、
一年後に職場復帰!
リスキリングで海外進出!
なめてました。
育児を、ではなく、
英語学習を、でもなく、
赤ちゃんのかわいさを。
まだ産毛がたくさん生えてる顔。
折れそうな体。もっとプニプニしてると思ってた。
それでも、じっと見てないとすぐに大きくなってしまう成長率。
何もできないくせに初めての世界に躊躇なく関わろうとする本能。
日々全力で向き合ってもなお足りない、と思うくらい愛しい存在ができたとき、わたし自身のキャリアなんて、
優先度: Z
に分類されてしまいました。
やることリストからは外さないけど、一番後ろ、最後尾のappendix扱いです。
目の前の可能性の塊に全力で向き合おう、それがわたしの意思決定!と、人生を育児に捧げることを誓いました。

……その半年後。
夫が在宅勤務でスマートに会議を回してる横で、昼寝した子を抱えてぽけーっとNetflix韓ドラを観ながら、これでいいのか?という気持ちが芽生えてきました。
なぜかはわかりません。
一番大変な3時間間隔のミルクの時期を乗り越えたからかもしれないし、産後ハイが収まってきたからかもしれないし、キャリアの神様がこんな風に耳元で囁いたからかもしれません。
お昼寝の間にできる英語学習、スモールスタートしてみる?
その日から英語学習法を調べて計画を立てていく中で、育児中の英語学習の制約が見えてきました。
1. 頭の回路が「子育てモード」になっていて、スコアメイクやキャリアアップに熱意が持てない
2. いつでも泣き出すので、30分以上毎日安定して時間を取れない
3. 子どもと向き合ってるだけの日々なので、ニュースや学習教材は興味が持てない
今まで試験対策の英語学習しかしてこなかったわたしにとって、テストが受けられない状況での英語学習なんて、五里霧中状態。
ハッキリとした目標がなく、ルーティン化できるほど安定した毎日ではなく、脳内が子育てモードという制約の中で、唯一夢中になれたのが
「英語多読」
でした。
自分のレベルに合った興味がある本を、ただひたすら読み進めるというだけの単純な学習法。
大量のインプットを重ねることで
英語の語順で理解できるようになる
生きた語彙が身につく
楽しいから続く
という効果があるとか。

多読初期フェーズでは、まだ年齢相応の一般向けの文章を読むことはできないので、自然と「英語ネイティブの子ども向け絵本、童話、児童書」から読み始めることになります。
今振り返ると、それがきっとハマったんじゃないかと。
子どもに絵本を読み聞かせながら寝かしつける夜。
おやさいさんが運動会していたり、きょうりゅうがオーディションに出ていたり、子ども自身が登場するオリジナルの冒険物語を一緒に考えたり。
そんな豊かな想像力と言葉の世界に浸ったあとで、よいしょっとベッドを出てTOEICの「エレベーターの定期点検のお知らせ」を熟読する気にはどうしてもなれなかったけど、自分自身もシームレスに、純粋無垢な、たまには大人を困らせる、動物や魔法と隣り合わせの世界に入り込んで、英語で読む読書体験にだったら、夢中になれました。
“My Father's Dragon (エルマーのぼうけん)”
ではエルマーのリュックの中身のかわいらしさに微笑みながら読み進め、
“Holes (穴)”
では物語のもつ推進力で、単語がわからなくても没入するという体験を味わい、
ナルニア国物語、ハリーポッター、ホビットなどの定番のファンタジーシリーズや、
Spy School 、The Land of Stories、Percy Jackson などの新しい児童書の定番など
手が届く範囲のものはひたすら読んでいき、職場復帰となるころには、350万語を読み進めていました。そのころには、英語力の向上に効果を感じ始めていました。(→350万語レポート記事)
仕事が始まり、育休中の生活が懐かしくなる程度には忙しく過ごす中で、英語多読はわたしにとって更に大きな存在となってきました。
英語力もあがり、趣味の時間としても楽しくて、しかも親としての感性が研ぎ澄まされる!
そう、長く読まれてる児童書って「子どもの感性」が上手く言語化されているし、魂のレベルを引き上げてくれる気がするのです。
魂っていうとやや大袈裟ですが、
“Anne of Green Gables(赤毛のアン)”
は愛のある子育てがいかに子どもと親の絆を築くかを気づかせてくれたし、
“The Secret Garden(秘密の花園)”
では、豊かな自然と触れ合うことで子どもが(大人も)変わっていく様を目の当たりにしました。
成長して寝相も奔放になってきた愛しい存在に度々蹴られながらも夜中にベッドで一冊読み終わるたびに、人間力UP!! の効果音が聞こえてきたほどです。

そして、多読を始めて3年経った今、とうとう
900万語を通過しました。
今の実力なら、もちろんビジネス書も読むし、話題のサイコスリラーも、Sci-fiもミステリーも、喜んで読めます。
多読で身についた英語力は、キャリアにも貢献してくれています。同僚とチャットできる、「ハリポタ全巻英語で読んだんでしょ、英語は問題なさそうだね」という実績作りにも。
でも……
やっぱり、多読初期に「今のレベルだとまだこれしか読めない」と思って読んでいた長く愛されてきた児童書たちを再読すると、
愛や自然や家族、
愛する人と意味のある時間を過ごすこと
心を尽くして会話すること
仕事と育児と家事に追われて、半自動的に省エネモードで生きていると忘れてしまうような、
優先度: SS
のこれらのポイントに気づけるのです。
結局、英語多読がわたしの人生にもたらしてくれた一番の貢献は、日本語だったら読むモチベーションなんてなかった良質な児童書たち、それを読むきっかけを作ってくれたことでした。
三年前に「キャリア」と「育児」の二項対立に白黒つけようとしていたわたし自身と、今悩んでるかもしれないあなたに伝えたい。
英語力も、親力も、人生も。
多読を始めたあの日からずっと、ちゃんと豊かになり続けているよ。
更新されたキャリア計画は今のところこんな感じです。
好きな本をたくさん読む
良き親、良き人間になる
これまでの多読の記録はマガジンから
多読の具体的なはじめ方はこちらの記事から
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