見出し画像

お墓参り、命の繋がり

あれは、いつのお墓参りだっただろうか
恐い話ではない

親戚の方が亡くなって
納骨されたと聞いたので
お墓参りに行ったのだ

わたしはどちらかというと
見えないものを信じてるが
幽霊などは

全く見えない

見えなくていいのだが
見えないと
すべてわたしの都合のいいように
想像してしまう

つまり、どこまでいっても妄想の中
でしかない

しかし、この日は違った
ロウソクに火をつけ
その火に、お線香を近づける

ボッ
ボボッと
火がついたと思うと

お線香ではあり得ないほどの
火が上がった

ちなみに、お線香の火は
手で仰いで消す事が好ましいらしいが

消えない

というか、見た感じで分かる
この火は、消せる気がしない

わたしは、消すことを諦め
燃え盛るお線香を、そのまま
お墓に供えた


わたしは事の次第を
実家に行った折り
両親に伝えた

伝え終わると
母が口を開く
そういった場で火がよく燃えるのは
とても喜んでくれているのだと

本当かは分からない

けれども
それを聞いて
わたしも喜んだ

火が強いというのは恐さも感じる
わたしは結構、不作法なので
なにか失礼があって怒ってるのかも
という不安もあった

怒られる事は気にならないが
怒らせてしまったのなら気になる

それは、怒ってるんじゃなくて
喜んでるのよ
そう言ってもらえて
ホッとする事が出来た

そして同時に
こんな不作法な者が来て
そんなに喜んでもらえたというのが
とても嬉しかったのだ

それ以来
お墓に対しての意識は
少しづつ変わっていった

そこにいない、と
思えないようになった

それまでのわたしはお墓に参っている時も
自分は頑張ってるので、怒らないでください
(注、わたしは可愛がってもらってばかりで怒られた事は無い)
つまり、今の自分に納得できなくて
こんな子孫でゴメンナサイと自分を責めていたのだ苦しいという自覚は無かったが

今、書いていると、よく分かる
そんなわたしをみて
心配や
哀しい顔をさせていたかもしれない

正直、毎年お墓参りに行っても、そこに眠る方が
喜んでくれているのか、分からなかった
まあ、分かりようもないのだが

ただ、そのお線香の件があって

そこに、いるのかもしれない
そう思うと

なんだか、内を向いていた心が
外を覗くようになった

お墓に参ったり
お墓を綺麗にしたり
お酒を供えたり
いろいろとあるが

喜んでくれるかな、という想いで
やっていくうちに
少しずつ心は、外を向いてきていたと思う

ご先祖様はわたしが幸せでいる事を
きっと望んでくださっているだろう
そうであってほしい

美味しいもの食べれたよ
旅行楽しかったよ
穏やかな良い日を過ごせたよ

ありがとう
と伝える

ただの妄想かも知れないが
今、日常で叶えられているわたしの喜びは
叶えられなかった誰かの願い、でもある


食べものが無かった、お腹いっぱい食べたかった
どこにも行けなかった、色んな景色を見たかった
心が休まる事がなかった、平穏に暮らしたかった

もっと、生きたかった

せめて子孫には、先を生きる人達には
楽しく生きてほしい
沢山、楽しんでほしい
叶えられなかった事を、叶えてほしい
何代も遡れば
そんな想いも、決して無かったとは言えないだろう
仏間の中で思いを馳せる

わたしは何を思えば良いのかわからなかった

けれど

今思ってる事を想えば良い


大丈夫、満足しているよ

その想いを
受けとめた時

今までに叶えてきた、叶ってきた
沢山の喜びで
満ち足りた気持ちになる時

ゆっくりと、目に入ってくる

横に並んだご先祖様方の遺影も
それで良いんだよ、と
優しい笑顔で見てくれていた


ありがとう

まだまだ色んな事を叶えて
色んな事を楽しんで
笑顔で会いに来るから

また喜んでくれたら、嬉しいな

最後まで読んで頂きありがとうございます


画像はみんなのフォトギャラリーから
使わせて頂いております↩

お墓の画像ってなんだか選びにくい
と、思っていたところ
お墓が写ってない、お墓参りの画像
全く予想外の視点で驚きました

肉森様、ありがとうございます



↪あとがき


命のバトン

子供の頃、聞いた言葉

今までの命を背負う事、は
わたしには正直、重かったのかもしれない
何かを成さなければ、何者かにならなければ、
そんな焦りがあったように思う
それに
美味しいものを食べて美味しいのはわたしで
欲しい、羨ましいと、恨まれるのではないか、と
けど、わたしの中では、そう思わなくなった
愛されていた、愛されている、そう、思えたからだ

ご先祖様が生きて
感じたかったのは美味しさでもあるが、その喜び
自分がどうしても感じたかったその喜びを
子孫が感じてとても喜んでいる
喜んでいるのをみて喜んでいる
そこには、愛があり、感謝が在るように思う

繋いでもらった命に
なんとか、報いようとしていた自分

けど、生きている事に心から喜んだら

報われたよ、って言ってもらえた気がしたんだ



わたしにとっての、満足するということ

この穏やかなカバのように満ち足りていたい

言葉の力を借りて…


こちらも読んで頂けると、嬉しいです


いいなと思ったら応援しよう!

こくぞう サポートありがとうございます。 いただいたサポートはよく考えて使わせていただきます。