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毎週ショートショートnote|誤字集合

「誰もいない…」
ミュン田は、地下の一室で呆然とした。
出版社からの狼煙や伝書鳩、更には矢文など、どれも共通で「地下」、「五時」を示してあったのだから。

ミュン田は電子通信機器を持たない。
何故かって?
何となくだ。
だからミュン田の書く小説は未だに原稿用紙に手書きで、出来上がった原稿も狼煙に翻訳しているし、伝書鳩や矢文も同様である。
まあだから出版社も困り果てており、本当はデータにしてほしいと思っている。ただそれをしてしまうと、ミュン田がミュン田じゃなくなってしまう。
ファンも、彼がこの時代に原稿用紙で書くことに興味を持っている者が多数だ。
つまりバランスと言うのだろうか。せめて原稿用紙をコピーして郵送で送ってほしい。
だが不器用なミュン田のこと。その経験が作品に反映されてしまう。そうなってもファンが離れてしまう。

だからミュン田をおびき寄せて監禁したのだが、彼は精神を病んでしまい誤字の集合体の様な文章しか書けなくなってしまった。

まあこれはこれで悪くないのだが。

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(「ミュン田」のモデルはあの小説家先生です)

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