毎週ショートショートnote|課金ホームラン
人間の投手が人間の頭を投げた。
金棒を持った鬼がそれを打った。
頭は放物線を描いて、血の池まで飛んだ。
鬼は誇らしげにダイヤモンドを一周した。投手は鬼たちに羽交締めにされ、首を斬り落とされた。「ぐわー」という断末魔が響き、四つ目の鴉が飛び立った。
別の鬼がボール用の人間を引き摺ってグラウンドに現れた。
人間は「私は生前、ピッチャーをやっていました! 鬼を抑えてご覧に入れますので、首を斬るのはご勘弁下さい。もし打たれたら大人しく首を差し上げます」と言った。
その話を聞いた鬼は、自分の頭を引き抜き、人間に渡した。
人間は鬼頭の鼻の穴にボウリングのボウルのように指を二本突っ込んで、感触を確かめた。
バッターボックスの鬼は金棒をブンブン振り回している。
人間はセットポジションを取り、頭を投げた。頭は鋭く変化して、鬼は空振り三振に仕留められた。
鬼が審判鬼の方をチラリと見た。
審判鬼は「ホームラン」と言いながら、腕をぐるぐると回した。
人間は「地獄の沙汰も金次第」と言われながら首を斬られた。
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