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毎週ショートショートnote|いとおかし作家

納豆を菓子として食べている訳だが、その線引きと云うのは、何処に在ると言うのか。
同業の有胤無胤氏が訪ねて来て、私に「納豆と云うのはオカズで在って、菓子として食すものではない」と云うのだ。更に「原稿用紙に納豆が落ちて仕舞ったら、ペーシが食っ付いて、ストオリが飛び飛びとなって仕舞うではないか」とも云うのだ。
誓って私は執筆中に納豆を食し乍ら書いているのではない。執筆中は主に、ポテトチップスなど、乾燥した菓子を食べているのだ。これならば原稿用紙に落ちたとて、手で払えば取り除けるのである。
そう言えば、ゲームのコントローラをポテトチップスを触った手で触るとぬるぬるとして、次に使う人が気色の悪い思いをする。兄がそうだった。私は、そういった兄の無神経な性質が許せず、絶縁して仕舞った。
兄は元気にしているだろうか。とは言え私とて、しがない物書き故、支援する事も出来ぬのだが。
納豆の糸を伸ばし乍ら、そんな事を考えたのである。

「このエッセイは何ですか? ポテチ食いながら書いてんすか。原稿に油染みあるな、とは思ってたんです。食べながら書くのやめて下さい。あ。これ、没です」

書き直しである。

487文字

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