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nashiju
毎週ショートショートnote|梅雨占い
「今週はずっと雨だよね」
彼女は嬉しそうにそう言ったが、僕は黙っていた。アスファルトに染まずに流れる雨が、排水溝へと流れていた。
彼女の部屋はごちゃごちゃしていた。
玄関は黄緑色のロードバイクと無数の靴が聳え立ち、廊下には本棚が林立していた。
部屋に入るとアンティーク家具とポスターと手紙で満たされていた。
部屋は雨天とは思わせないほど明るく、それは窓の大きさと方角が貢献していた。
「今日も雨だからスワローズが勝つよね」
僕は一瞬、身体を固くした。
腰を下ろそうとしたが、適当な場所がなかった。
「コレ使って。ジャンベ」
円筒状の太鼓を丸椅子のようにして使っているらしかった。
「明日から梅雨明けらしいよ」
僕がスマホの天気予報を見ながらそう言うと、彼女は不安定な表情を見せた。
「今日、泊まって行くんでしょ? 雨の日は新しい生命が宿るって、この前占いで言われた」
彼女の部屋に来たのはこれが初めてだったし、僕は彼女と付き合ってさえいなかった。
410文字
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創作のヒント!の抜粋です👇
創作のヒント!
引き続きヒントコーナー!
参考にしても良し、その逆をいってやるぜも良しでございます。
今回は、「オチをそのまんま書かない」!
梅雨占い
ショートショートを書いていて、気づいたことがあります。
オチをそのまま書くより、オチに気づいてもらう、という面白さです。
その塩梅が難しいですよね……
というか、それが創作の全てのような気さえしました。
書かな過ぎるとわからないだけになってしまうし、書きすぎると野暮になる。
僕はかなり野暮側だと思っているのですが、今回は寸止めしてみました。
(終わり)
