毎週ショートショートnote|文学茶釜
文学フリマの会場は超満員だった。
ぐぐぐ。満員電車のような混み具合である。程なく人の波に流され、漂流する形となった。全く思うように動けない。脇腹に斜め前の人の肘がずーっと当たっている。痛い。恐らくこの人も誰かに押された結果、こちらに力が流れてしまっているだけなのだろう。
もうそんな状態が十五分程続いている。あぁ。「ウタ・カタ」のブースはどこだったのだろう。とは言え「ウタ・カタ」に行くことはとっくに諦めている。なにせ思うように動けないのだから。ひたすら人の波に身体を預け、漂流物の様に振る舞うしか手がないのだ。
それにしても人の熱気とは酷いものだ。うぅ。暑い。次第に混んでいる事よりも暑い事のストレスが強まって行く。
ふとブースのテーブルに目をやると茶道で使う茶釜が並んでいた。本などは全く売られておらず、ただただ茶釜が整然と並び、ひたすら蒸気を吐き出すだけだった。
俺たちは流されているうちに、全く違う催し物の会場に流されてしまったのだ。あとはただ蒸し焼きになるのを待つだけだ。
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文学フリマ東京41に行って来ました。
実際かなり混んでいましたが、「ウタ・カタ3」はなんとか買うことができました笑
田原さんサインありがとうございました😊
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