イケメン美容師 VS 文章フェチ
イケメンが苦手だ。
というより、
「今、俺にドキドキしてるでしょ?」
というオーラを出してくるイケメンが、苦手だ。
なぜなら私は、生粋の文章フェチだから!!
noteを読み漁る私がイケメンの見た目に惹かれることは、まず、ない。
ご近所さんが、しきりに勧めてくる美容室があった。
なんでも、
「イケメン・バツイチ美容師がいるの!目の保養になるから、行ってみて!」
とのこと。
そこはまったく興味がなかったが、美容師としての腕はどうなのかと聞いてみた。
ピカイチ、らしい。
指名料1,000円取るらしい。
確かに、そのご近所さんの髪型はいつもオシャレだった。
私は美容室ジプシーで、毎回違う美容室に行ってしまう。
そんなに腕がいいなら一度行ってみようかな、という気になった。
予約当日。
店内はオシャレな北欧風インテリアで、ムーディーな音楽が流れていた。
美容室は、そのオシャレさに何となく気後れするときがある。
アシスタントさんに案内され、席に着く。数分雑誌を読んでいると、
「ご指名ありがとうございます。本日担当させていただきます松本(仮名)と申します。」
鏡越しにまっすぐ目を合わせ、ニッコリ微笑む彼。
耳にピアス、オシャレな服装、完璧な髪型。
自信あふれる優雅な身のこなし。
確実に女性慣れしている。
さすが美の伝道師。
これぞ完全武装イケメン。
「今、俺にドキドキしてるでしょ?」のオーラを感じてしまう。
・・・苦手。
でも、髪型を素敵にしてくれるなら全然かまわない。
お話していくうちに、私の3歳年下で、趣味がサーフィン、白米好きという事が分かった。
彼は、どんどん個人情報をさらけ出してくる。
バツイチで高校生の子がいる、とか。
次の人とは子どもはいらない、とか。
ふむ。
どうしよう。
まったく興味がない。
むしろ、お客様に話題振ってくれと思っている私がいる。
その後シャンプー台に移動し、松本さんがそのままシャンプーを担当。
「特別にいいトリートメント、サービスしておきますね!」
リクライニング状態の私。
違和感を覚える。目が合ってる。松本さんと。
こんな感じ。

いや、おかしいでしょ!!
「あれ!?顔にタオルとか…ないですっけ!?」
慌てる私に、松本さん。
「あ、ごめんなさい。忘れちゃってました!ははは。」
とウィンク。その時、確信した。
あかん。苦手。
その後もずっと松本さんの話を聞きながら、2時間の施術が終了。
「やっと終わった…」
なんだか気疲れした私は、さっさとお会計を済ませ、店外へ。
「あっ、あのっ、リオさん(仮名)」
呼び止められ振り向くと、松本さんが名刺を渡しながら話しかけてきた。
いつでもご連絡ください。
LINEしてもらって全然いいんで。
今日すごい楽しかったです。
普段こういうこと、しないんですけど。
驚かせてごめんなさい。
私がイケメン好きなら良かったのに。
この瞬間にトキめいたはずなのに。
もったいない。
トキめけないのよ。
なぜなら私は、生粋の文章フェチだから!!
でも、もしLINEを交わし、彼の文章が素敵だったら?トキめくかって?
お仕事中に口説くタイプは、まず「ない」でしょう…。
きっと松本さん、他の人にも同じことしてるしね。
「ありがとうございます。じゃあ、また。」
と言い、名刺をもらって帰った。
家に着いて「ありがとうございました」とつぶやきながら、心を込めて処分しました。
私の髪型は、完璧だった。
イメージ通りの髪型。
過去一といっても過言ではないくらい。
でも、もう行けない。
なんで、いらんことすんねん。
松本さん(仮名)!!
読んでくださって、ありがとうございました😊
たまには " ゆるゆる " に書いてみたくて。
楽しみながら書かせていただきました。
さて。
これは、口説かれたということで間違いないですか?
イケメン好きのあなたなら、もう一度行きますか?
