『星ヨミ樹の世界』 第20話 【番外編】 吾輩はミロである ~水の星からの贈りもの~
第20話 【番外編】 吾輩はミロである 〜水の星からの贈りもの〜
フィオナが観測舎に来て、
幼樹が星ヨミ樹のそばに
根を下ろしてから、
少しだけ時間がたったころ。
この話を語るのは、
ナビエルでも、フィオナでも、
もちろんユキでもない。
観測舎に住む猫型星獣、ミロである。
「こら、何が猫型星獣とな?
まったくけしからん。
番外編『美しい星獣、
吾輩はミロである』の、
はじまりはじまりである」
吾輩はミロである。
この名を誰がつけたのか、
もう覚えていない。
観測舎に住む、
稀有な灰色の星獣である。
この家の者たちは、
吾輩をただの猫のように
思っている節がある。
まことに失礼な話だ。
毛並みは銀の星を散りばめたように美しく、
しっぽはふさふさ長く、
目は美しい宝石のような
エメラルドグリーン。
自分で言うのもなんだが、
なかなか整った、
美星獣である。
さて、早速だが、
この家で共に暮らす者たちを紹介しよう。
まずは、吾輩のすぐ目の前、
観測デスクの横で
星字を記録している銀白髪の美青年。
ナビエルことエルは、
星屑を散りばめたような青い瞳を持つ、
放っておけない息子のような輩だ。
え?息子を美青年って
呼ぶなんておかしいって?
ふん、事実なので仕方あるまい。
ま、吾輩の毛並みの美しさには
到底敵わないがな。
そしてエルは、
この世界の巡りを支える聖樹、
星ヨミ樹を観測する者だ。
コミュニケーション以外は
たいてい完璧にこなす。
ちなみに料理の腕は
際立って素晴らしい。
次に紹介するのは、
エルの兄、ユキである。
月光のような金の瞳を持つ、
長身のユキヒョウを思わせる美男だ。
コホン。
これはギャグではないぞ。
何でもそつなくこなすような
顔をしているが、
意外と放っておけないところもある。
太陽系にある地球という惑星が、
とても好きなようで、
その話をうんざりするほど聞かされている。
そんな兄は、弟をサポートしながらも、
星の生まれと終わりを見守り、
記録する観測者でもある。
細かいことは吾輩にはよくわからないが、
いわゆるスケールが大きい仕事を
そつなくこなしている。
足元で寝ているシロルは、
白くて丸くて、たれ耳の、
マリンブルーの瞳の兎型星獣だ。
少々落ち着きがない。
ユキが言うには、
地球ではホーランドロップという種類の
うさぎにそっくりなのだそうだ。
ちなみに少々、というのは
優しさで言っている。
実際には、かなり落ち着きがない。
そして今、この観測舎には
もうひとり新しい家族がいる。
妖精のような娘、フィオナである。
最初に見た時は、
今にも消えてしまいそうに弱っていた。
薄い水色の髪をして、
若葉色の瞳を半分だけ開けて、
まるで夜に忘れられた
小さな花のようだった。
しかし意外な面もあり、
木登りが得意で、吾輩も顔負けの
身軽さである。
星ヨミ樹に登った時の速さと言ったら、
まるで木の実をとりに行く
リスのようだった。
今にも消えそうだった娘の姿は
もうどこにもない。
元気に観測舎の床を歩き、笑い、
エルに植物の世話を教わっている。
小さなものは、よく育つ。
これは吾輩が長い観測舎暮らしで
学んだことのひとつである。
ただし、育つもののそばには、
やたらと心配する者も現れる。
たとえばナビエルこと、エルである。
エルは以前とは様子が変わった。
「フィオ、そこは滑る」
「はい、エル」
「その鉢は重い。持たなくていい」
「でも、少しだけなら……」
「駄目だ。そこでじっとしていろ」
「はい……」
吾輩はソファで、
しっぽをゆっくり揺らした。
まったく。
少し前まで、あの男は観測記録と
星ヨミ樹の変化と料理にしか
興味がないような顔をしていた。
それが今では、
フィオナが小さな鉢を
持っただけで眉を寄せる。
妹に過保護な兄のようにも見える。
いわゆる、フィオナ心配症
というやつである。
「エル、過保護だな」
吾輩がそう言うと、
ナビエルは振り向きもしなかった。
「違う。必要な管理だ」
……管理。
吾輩はしっぽを、ふり、と揺らした。
ナビエルがそう言う時は、
だいたい心配している時である。
フィオナはフィオナで
エルによく懐いているので
問題はなさそうだ。
よし、次はユキの様子でも
見に行ってやるか。
吾輩はしっぽをふりっと揺らしながら、
温室の先の廊下へ足をのばした。
ユキは自室のベッドに横になっていた。
白銀の長い髪を枕に流し、
金の瞳を閉じていた。
飲みかけの薬草茶のカップが
サイドテーブルに置かれている。
「エルの薬草茶。いい香りだ」
「ミロ、今日は何だかひたすら眠いよ。
昨夜、新しく生まれた星の状態を
確かめたり、
地球が太陽とともにたどってきた
古い星字記録を
追っていたせいかもしれない」
ユキが眠そうに寝返りをうって
うつ伏せになる。
「ふむ、お疲れのようだな。仕方がない」
吾輩は寝台へ上がり、
ユキの背中の上部へ前足をのせた。
ぷに、ぷに。
もみ、もみ。
肉球で、ゆっくり押す。
強すぎず、弱すぎず。
これは加減が大事である。
吾輩の肉球は、ただ可愛いだけではない。
すこぶる役に立つ一級品の肉球である。
「極楽〜。
助かるよ、ミロは本当に上手だね」
「当然だ。
おまえは夜更かしばかりしているな。
睡眠をしっかりとれ。
エルにも言えることだがな。
無理はするな」
「うん、わかったよ」
ユキはかすかに微笑んだ。
その表情は、
朝の光に溶けるようにやわらかかった。
吾輩がしばらくユキの肩や背中を
もみもみしてやっていると、
扉のそばで小さな声がした。
「ミロ、ユキのマッサージを
しているのですか?」
フィオナだった。
今日は薄い生成り色のワンピースを着ている。
白い靴の水色のリボンが、歩くたびに
後ろで小さく揺れていた。
「そうだ。ぼくは
おつかれユキのケアで忙しい」
「すごいです」
フィオナは本気で感心していた。
この娘は、何でもまっすぐ受け取る。
そこが少し危なっかしく、少し眩しい。
やがて吾輩はユキの肩から降り、
窓辺の長椅子へ移動した。
働いたあとの毛並みは、少し乱れる。
星獣にも、身だしなみ
というものがあるのだ。
すると、
フィオナが小さなブラシを持ってきた。
「ミロ、毛をとかしてもいいですか?」
吾輩は、しばらく考えたふりをした。
本当は、フィオナのブラシは悪くない。
いや、かなりよい。
力の入れ方がやわらかく、
毛の流れもよく見ている。
シロルのように、勢いだけで
突っこんでこないところが実にいい。
「……まあ、許そう」
吾輩は長いしっぽをゆっくり動かした。
フィオナは嬉しそうにうなずくと、
吾輩の背中へそっとブラシを通した。
毛の間に、やさしい感触が入ってくる。
悪くない。
かなり、悪くない。
「ミロの毛は、とてもきれいですね」
「当然だ」
「さらさらです」
「当然だ」
「でも、少し絡まりやすいところがあります」
「……それは、星獣の毛が繊細だからだ」
吾輩がそう言うと、
ユキが寝台の上でくすりと笑った。
「フィオは本当に上手だね」
「ありがとうございます。
ミロがじっとしていてくれるからです」
じっとしているのではない。
任せてやっているのである。
そこへ、廊下の向こうから
シロルが跳ねてきた。
「なになに? 毛繕い?
ぼくも! ぼくもとかして!」
吾輩は片目だけ開けた。
「シロルは、まずじっとする練習からだ」
「えーっ」
シロルはその場でぴょんと跳ねた。
ほら見ろ。
すでにじっとしていない。
フィオナはくすくす笑った。
その時、開いた扉の向こう、
温室へ続く廊下の奥で、
青白い星字の光が一瞬だけ揺れた。
エルが、こちらの様子に
気づいたのだろう。
姿は見えない。
けれど、エルが
フィオナの気配を確かめたことくらい、
吾輩にはわかる。
そして何事もなかったように、
また記録へ戻った気配がした。
だが、吾輩は見逃さない。
エルは、フィオナの様子を
こまめに確認している。
本人は気づいていないのかもしれないが、
吾輩はちゃんと知っている。
その時だった。
小さな青い鳥が
温室を横切るように
羽ばたいていくのが見えた。
「青い鳥?」
フィオナが気がついて
ブラシの手を止めた。
ユキも寝台から、
ゆっくり身を起こす。
「おや、オモイドリだね。珍しい。
想いを運ぶ鳥だよ。
想いをのせた星字便を、
届けたい相手のもとまで運んでくれるんだ」
ユキの金の瞳が、少しだけ明るくなった。
そのあと、吾輩たちは
青い鳥を追いかけるように
主空間へ戻った。
エルが記録していた星字のそばに、
さきほどの小さな青い鳥が、
封筒をくわえて止まっていた。
鳥がその封筒をくちばしで開くと、
手書きの水の粒をまとった星字が
空中に浮かび上がった。
やがて、封筒と青い鳥は
波紋のようにほどけて消えた。
「これは、水の星からの星字便だね。
ルキたち、元気にしているかな」
「水の星?」
フィオナが首をかしげた。
空中の星字便は、
ゆらゆらと揺れながら、
青銀の光を落としていた。
まるで水面に星が映っているようだった。
そこに、短い知らせが現れる。
親愛なるユキ、ナビエルへ
元気ですか?
私たちはいつもと変わらず、
穏やかな日々を送っています。
大切な友人である君たちに、
水の星でしか手に入らない
特別な贈り物を送ります。
ぜひ、そばに置いて眺めてください。
追伸:近いうちに、お会いしたいです。
オーロラ&ルキ
シロルのたれ耳が、ぴくんと跳ねた。
「贈り物!? なになに!?」
「落ち着け」
吾輩は言った。
「まだ何も来ていない」
その直後、星字便を開いた真上で、
天井ドームの空間が水面のようにゆらいだ。
淡い光の輪がひらき、
リボンで結ばれた細長いラベンダー色の
大きな包みが現れた。
ユキの背丈を越えるほどの、
かなり大きな贈り物だった。
包みは、ひとりでにほどけた。
すると、透明な美しい円柱型の
ケースが現れた。
その中では、色とりどりに光る
小さな魚が泳いでいた。
水中を泳いでいるように見えるが、
本物の水ではないようだった。
見た目よりずっと軽いらしく、
エルが星字をひとつ浮かべると、
ケースは床に触れないまま、
ふわりと位置を変えた。
青。
銀。
淡い緑。
ときどき真珠のような白。
珊瑚のような赤橙色。
小さな魚たちは、尾をひらめかせながら、
円柱の中をくるくると泳いでいる。
魚というより、
光と水の記憶が
形になったもののようにも見えた。
ときどき魚の形をほどき、
ただの光の玉のように丸くなる。
「す、すごいです、とてもきれい……」
フィオナは目をまるくして、
円柱型のケースを見上げた。
シロルは鼻をくっつけそうな距離で
駆け寄っている。
「すごい大きい! お魚だ!
光ってる! 食べられる!?」
「まず食べる発想をやめろ」
吾輩はしっぽを揺らした。
エルは静かにケースの前へ立った。
白い指先を空中にかざし、
星字をひとつ、またひとつと浮かべる。
「ちょっと待って。
まだ状態を確認していない」
「触ってみたい!」
「ちょっと待って」
エルはそう言って、
シロルの頭を軽く押さえた。
「むきゅっ」
フィオナはケースを見つめたまま、
目を輝かせている。
その瞳の中に、
光る色とりどりの魚たちが泳いでいた。
ユキがそばへ来て、言った。
「水の星にいる古い知り合いからだよ。
王族の姉弟でね。
昔から、こういう美しい贈りものを送ってくれる」
「王族の姉弟……お姫様と王子様ですか?
ユキには、すごい友人がいるんですね」
フィオナは、思わずユキを見上げた。
「うん。姉のオーロラは淑女で、
弟のルキは少し気まぐれだよ。
ふたりとも、水の世界の観測者」
「水の世界の観測者……?」
「そう。水の中にある命や記憶を、
観測する者たちだよ」
ユキはそれ以上、
詳しくは言わなかった。
だが、その声には懐かしさがあった。
吾輩は、長椅子の上からケースを見た。
水の星の姉弟。
吾輩はまだ会ったことがないが、
ユキとエルの幼馴染だと聞いている。
ケースの中の光のお魚たちは、
吾輩たちの気配に気づいたらしく、
ふわりと色を変えた。
その一匹が尾をひらめかせると、
ケースの内側に
小さな波紋のような光が広がる。
フィオナが息をのんだ。
「水がないのに、
光の波で泳いでいるみたいです」
「そうだね、
水の星の特別な技術が使われているようだ」
ユキが感心しながら答えた。
「水の星で観測された光の魚たちは、
姿をほどいても、また自然に増えていく。
星ヨミ樹の根の巡りと
少し似ているところがあるかもしれないね。
消えるのではなく、巡っていく。
このケースの魚たちは、命そのものというより、
記録された恵みに近いのかもしれないね」
「す、すごいです……」
「昔、エルが水の星の魚を木の実と合わせて
ぽりぽりするお菓子にしてくれたことがあるんだ」
その言葉に吾輩の耳がぴくりと動いた。
あれか!
あの、ぽりぽりとして、香ばしく、
ほんのり塩気があって、甘味もあって。
噛むたびに、ぽりぽりっと
香ばしさが舌の上ではじける菓子。
あれは、なかなかよいものだった。
「エル、このケースの魚でも作れるかい?」
ユキがたずねた。
フィオナはケースを見上げた。
その目は、星ヨミ樹に登った時と同じ目だった。
おそらく、上まで登れば
光の魚を取れるのではないか、
と考えている目である。
「フィオ、登るな」
エルが、すかさず言った。
「え? の、登ろうとなんて……」
フィオナは目をぱちぱちさせた。
どうしてわかったのだろう、
という顔である。
登るとは、まだひと言も言っていないのに。
さすが、フィオナ心配症である。
エルはケースの光を確かめながら、
淡々と答えた。
「材料があれば」
「木の実なら薬草庭にある」
「調合してみる。少し時間がかかる」
「やったー!」
シロルが跳ねた。
「お魚のお菓子! お魚のお菓子!」
「まだできると決まったわけではない」
エルが無表情で言う。
「本当に食べるんかい」
吾輩は思わず、そう言葉をこぼした。
でも内心、ぽりぽりするお菓子に
期待もしていた。
エルは、円柱型のケースの上部まで
ふわりと浮き上がると、
装飾の美しい蓋を開け、
星字をひとつ浮かべた。
すると、ケースの中から、
小魚の形をした光の粒が
ほんの少しだけ外へこぼれ出た。
エルはそれをすくい上げると、
キッチンへ向かった。
しばらくして、
観測舎のキッチンの方から、
香ばしい匂いが広がってきた。
エルは、すくい上げた光の粒を、
細かく砕いた木の実と混ぜていた。
火にかけると、その粒は小魚の形から
だんだん星の結晶のような形に
なっていった。
「おや、金平糖のような形になったね」
と言いながらユキは興味深そうに
眺めている。
フィオナはエルの横で、
助手をしていた。
「近づきすぎるな。やけどする」
「はい」
「そこの黄色い蓋の瓶をとって」
「はい」
「少しだけふりかけて」
「はい、エル」
吾輩は足もとで丸くなりながら、
二人の様子を眺めていた。
なかなか息が合っている。
シロルは待ちきれず、
椅子の上で耳をぱたぱたさせている。
やがて、星の結晶のような
小さな菓子が焼きあがった。
表面には、白い粒のようなものが
振りかけられていた。
ナビエルは小皿に並べて、
みんなの前へ置いた。
「まだ熱いから、
少し冷ましてから食べた方がいい」
「はい!」
シロルは返事だけはよかった。
しかし耳はもう皿へ向いていて
すぐに口に入れた。
「いただきます、
あっちい!! ふーふー」
「シロル、だ、だいじょうぶですか?
今お水を持ってきますね!」
フィオナはあわてて
シロルに水を渡した。
「いわんこっちゃない」
吾輩は呆れて言ってやった。
フィオナは、
少し冷ましたぽりぽりをそっとかじった。
ぽり。
軽い音がして、
フィオナの目が丸くなる。
「おいしいです……!」
「ほんと!?」
シロルもふーふーしながら食べている。
「ぽりぽり! おいしい! すごい!
光のお魚も、エルもすごい!」
「この焼き菓子は気持ちを
落ち着かせる木の実の粉も入っている」
エルが言う。
「ぽりぽり、ぼくにぴったりだね、
ぽりぽり、エルすごい!」
シロルは嬉しそうに、
食べながら話していた。
「食べながら話をしない」
吾輩はシロルのためを思って
注意してやった。
ユキもひとつ食べて、
満足そうにうなずいている。
「何だか懐かしい味だね」
吾輩も、前足でそっと皿の方を示した。
「ぼくもいただこう」
エルは小さなお皿を吾輩の前に置いた。
「食べすぎるな」
「分かっている」
吾輩はそれを口にした。
ぽり。
香ばしい。
ほんのり甘い。
ちょっぴり塩っぽい。
奥の方で、光がはじける。
悪くない。
いや、かなりよい。
吾輩はしっぽを一度だけ揺らした。
「……おかわり」
エルは何も言わず、空になった小皿に、
またぽりぽりのお菓子を盛ってくれた。
その日の午後、光のお魚ケースは
主空間の奥の大きな窓の横に
置かれることになった。
シロルは何度も見に行き、
鼻をケースにこすりつけそうになるので、
そのたびに吾輩が注意してやった。
フィオナは、
ケースのそばに小さな布を敷き、
まわりを整えていた。
「ここなら、みんなで見られますね」
「うん、いい場所だね」
ユキが言った。
エルはケースの状態を確かめるように見て、
「勝手に触るな、眺めるのはいい」
とだけ言った。
「はい、エル」
フィオナはうなずいた。
その顔を見て、吾輩は少しだけ目を細めた。
フィオナは、もう最初の頃のように、
ただ守られているだけではない。
小さな手で、よく働く。
吾輩は長椅子に丸くなった。
窓の外では、
星ヨミ樹が白銀の葉を揺らしている。
そのそばには、
生まれたばかりの幼樹も立っている。
観測舎には、
今日も手のかかる者ばかりである。
過保護な観測者。
美しすぎる寝不足の兄。
騒がしい白うさぎ。
そして、少しずつ育っていく小さな娘。
まったく、目が離せない。
吾輩はミロである。
この観測舎を見守る、
灰色の美しい星獣である。
だから今日も、
吾輩はここで目を光らせている。
時々、ぽりぽりするお菓子を食べながら。
星ヨミ樹の世界の日々は、
今日も続いていく。
みなさま、『星ヨミ樹の世界』を
お読みくださり、
本当にありがとうございました。
フィオナたちの物語は、
ここでひとまず一区切りとなります。
星ヨミ樹の世界の日々は、
今日も続いています。
また、この世界の続きを
お届けできる日まで。
心から感謝を込めて。
Lunavi
♪おまけ♪
第20話【番外編】
「吾輩はミロである 〜水の星からの贈りもの〜」イメージイラスト

観測舎に新しいきらめきを運んできた。
※物語の設定をもとに、AIを活用し、
作者が加筆・調整を行って制作しました。
世界観・設定・監修:Lunavi / minamiayako



物語・世界観・設定:Lunavi
