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【読了】 クリス・ウィタカー 「われら闇より天を見る」

クリス・ウィタカー「われら闇より天を見る」
「ダ・ヴィンチ」でみた本


当時7歳だった妹を失ったことを引きずる母は、時々薬を飲み過ぎる。父親のわからない自分を無法者と呼びながら、少女は弟と母との小さな暮らしを精一杯守ろうとしていた。


手の届く範囲の幸せというのは、自分で守ることができる、あるいは自分で認識できているせかいの大きさなのかもしれない。
外の世界は広く続いてはいても、そこはアウェーであって自分を脅かす可能性も秘めている。

バーで働く母が殺され少女は報復を決意するが、その相手は彼女がわかる中での疑わしさ犯人らしさで選ぶしかなった。
少女を気にかけ助けようとする警察署長もまた、彼女の母のものとも重なる彼自身の過去を握りしめている。

幸せの芽が摘まれるたびに心が苦しくなっていく。
束の間の幸せを時に壊し時に壊されながら彼女たちがたどり着く真実。
タイトルの重みと星々を思う。

(20241013投稿文の再掲)
・2021年 英国推理作家協会賞最優秀長篇賞
・このミステリーがすごい!2023年版 海外編
・2023年 本屋大賞 翻訳小説部門


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