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2時間並んだ話。

あまり行列に並ぶ事がないんだけど
2時間並んだ。
こんなに並んだのははじめてかもしれない。
ラーメンが食べたいとか欲しいものとかテーマパークとか色々あるけどこんなに並んだのははじめて。
だが、致し方ない。
並ぶしかない。
だって今日でお別れだったから。

広島生まれ育ちの私は今まで何回宮島に行ったんだろう。子供の頃の遠足よりも大人になってから色んな季節にふらりと友達と行ったり花火大会や初詣や県外からの友人と行ったり、、とにかく数え切れないくらい行っている。宮島に泊まった時は夜の島をお散歩したり冬の牡蠣の時期も夏のビーチもとにかくいつだって行く。メッカみたいなものなのだ。
今回の目的は

おきな堂の食べ納め

宮島の対岸、宮島口にある
もみじ饅頭のおきな堂が5月末で閉店するとニュースが桜満開の頃に流れた。衝撃だった。
小さな店舗ではあるけどとにかく地元民に愛されるお店で絶対赤字ではない。藤い屋とかにしぎ堂みたいな派手なお店ではないけど宮島といえば必ずおきな堂へ立ち寄る。そして一個からバラ売りをしてくれるんだけど必ずあたたかいホカホカの焼きたてを出してくれる。店内のベンチで食べてるとお茶を出してくれる。誰が訪れてくれてもあたたかく出迎えてくれてホッとする。宮島ルーティンなのだ。
電車で行っても車で行っても立ち寄る。
ちなみにこし餡派なんだけどついついチョコレートとかクリームとか季節モノとか迷いその場で一個買って持ち帰りも。生地がふわふわで軽くて一個ペロり♡なんたって焼きたて♡どの店員さんも気持ち良い接客で本当にいいお店なのだ。ここのもみじ饅頭で育った子達もたくさんいる。よく一緒に行ったサチコさんとこの息子達は大学生になった。まぁ私も立派な熟女になったんだけど。

いつまでも
ずっとあると思ってた

終売になったお菓子や閉店になったお店にいつも思うやつ。このおきな堂は立地も評判もすこぶる良かったので閉店のニュースは衝撃だった。
お世話になったなぁと勝手に思い食べ納めに行きたいと思った。ずっと広島へ遊びに帰ってなかったので(法事とか葬儀とか弾丸ばっかw)計画的に帰る事にした。奇しくも5月最終日に滑り込みおきな堂に訪れる日程になった。当初は雨の週末予報だったけど結果とってもいいお天気になりがたんごとんと路面電車で宮島口へ向かう。JRの方が速いのは承知だけどのんびり海を観ながら行きたいし時間はある。サチコさんとおしゃべりしまくりあっという間に到着。西広島のむさしでお弁当を買って海を見ながら食べて(うえのの穴子飯と悩んだけど土曜日なのでむさし持参で大正解)いざ!おきな堂へ!

想定内だけど並んでいる。
思ったよりは少ない?んだけど
思ったより全く進まない。数量限定してるし発送を承ってないし店内でのやり取りはしている。けど進まない。謎。謎だ。駄菓子菓子、諦めるという選択肢はない。だって最後なのだから。もう食べれない。そして次はない。
日傘をさしたりおしゃべりしたりと過ごしたけど途中でまさかの、、、
お母さんが冷えたペットボトルのお茶を並んでる人全員に配りはじめて😭

水分とってください!
ご迷惑をおかけしてます、、
ちゃんと全員あるので!

重たいカゴにいっぱいのペットボトルを配っていた。忙しい中の配慮がまた泣けてくる。。ちなみに牛歩だったにも関わらずどんどん並ぶ人数に何度も何度も配給してくれていった。きっと最寄りのコンビニで買い占めてたであろう量を。しまいには台車片手に買い出しに行く姿をみかけた。なかなか帰ってこなくて心配してたら若いコンビニ店員さんと山盛りのペットボトルを抱えて帰ってきた。あぁなんだかいいショットだった。そんなこんなで2時間ほど並んでやっと店内へ。
ガシャンガシャンともみじ饅頭を焼く機械の音が聞こえて甘い香りがする。この景色も見納めなのか、、、あぁ、、泣けてくる。
焼きたてのいつものやつと今まで食べた事なかったチーズなんかも買ったりしてレジの順番がきた。

大変お待たせしました。
長い時間並んでいただき申し訳ありません。
本日はありがとうございます

といつもの笑顔。
そしてまさかのノベルティが!
陶器でできたもみじ饅頭🍁
そしてシールまで。あぁ、、なんて細やかな心遣い。最後までいつものおきな堂だ。

今までお世話になりました。
ありがとうございます。
お茶もいただきました。
お疲れ様でした。

と言って合間に涙腺がゆるむ。万感の想い。
まだまだ続く長蛇の列を後に宮島に渡りお散歩。ちょうど干潮で久々に鳥居のあたりまで歩く。潮の香りと西陽があぁ、、帰ってきた♡と思わせてくれて宮島時間を満喫した。帰りにおきな堂をのぞいたらちょうどシャッターを閉めるタイミングだったのでそっと立ち寄る。たくさんの携わった人が拍手をして見守っていた。

閉店のお知らせをしてからフル稼働で毎日お正月だったけどメイカーの人やたくさんの人に支えられてやっとお店を閉める事が出来ました。



おきな堂
ありがとう

の挨拶にまるで映画のエンドロールのような美しさを感じた。おきな堂の60年は色々あってそれは想像を超えるドラマだったと思う。そして引き際の美学というか潔さというか人生そのものをみれた気がする。もはや朝ドラにして頂きたいw
家族で商売をするという事。続けるという事。
そして、辞めるという事。
全ての決断をしてセカンドステージに入った
おきな堂のご家族。
どうぞずっとお元気で。

ありがとうございました。



このフォントもLOVE
これ陶器なの🍁

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