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「母さんのおむすび」詩―#シロクマ文芸部 #三月は

三月は 嬉しくて どこか寂しい 月です

母さんが 春になると
よく作ってくれた おむすび

それを お姉ちゃんと二人で
桜の木の下で 食べます
桜の花びらが 散る頃だと
おむすびに 花びらがくっついたまま
ウマウマと 頬張って
食べてました

母さんは 忙しがりやで
そそっかしや でした
よく おむすびが おこげで 
パンダみたいに なってました

この苦みのある おむすび
ボクは 大好きで
母さんに 「おこげおむすび」作って!!と
わざわざ 頼んでました

でも お姉ちゃんは
おこげが 大嫌いでした

自分の おむすびの おこげの部分を 
弟の 白いごはんの部分と
無理矢理 交換っこ させてました

そんな ある日 父さんが 
電気釜を ニコニコしながら
買って 帰ってきました

電気釜を 使うと
お米が ふっくら
光るように
炊きあがるんです

母さんは もう
おかまの 火加減を
心配しないので
ニコニコが 増えました

以来 おこげおむすびは 
いなくなり
白うさぎ 色の
おむすびが ふつうになりました

でも 大人になり
春 桜の下に 立つと
あの おこげの匂いが
桜の甘い香りと 一緒に
どこからか
漂ってくるんです

丁度 春の香りが 
大地から 生まれてくるように
ボクの 鼻先を くすぐるんです

「母さん また 天国で
ご飯 焦がしてる・・・」

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
小牧幸助様の「シロクマ文芸部」「三月に」企画に
参加させて いただきました。 小牧様 どうぞ 
宜しくお願いいたします

#シロクマ文芸部 #三月に #詩 #Poetry #lyric #抒情詩  
#自由詩 #詩のようなもの  


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