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Jパワー(9513) 中東危機×国策エネルギー安保の本命

中東の火種が消えない。ホルムズ海峡が封鎖されれば日本の石油輸入の9割が止まる。そのリスクを国が本気で恐れ始めた今、日本の電気の20%を水力だけで支え、国内最大の石炭火力を持ち、世界初のフルMOX原発を建設中の会社がある。それがJパワー(電源開発・9513)や。

2026年1月30日、3Q決算発表。売上高8,645億円(-9.8%)の一方、経常利益1,314億円(+5.1%)と増益。通期会社予想1,190億円に対して進捗110.5%という超過達成ペース。中東危機が叫ばれるたびにエネルギー安保の文脈でこの銘柄の名前が出る。それでもPER8.0倍・PBR0.51倍という超割安放置状態が続いてる。

電力9社すべてに電気を卸す唯一の独立系大型電力会社。国策として廃止不可能な大間原発138万kW。日本全水力の20%を担う61カ所の発電所。こんだけの「インフラの要」を持ちながら時価総額7,203億円。市場に完全に忘れられてる。

ばんこく(@lukehide)は2,000円台から仕込んでガチホしてる推し銘柄や。中東危機が深刻化するほど国はエネルギー自給にカネを使う。その直接の恩恵を受ける銘柄の筆頭、それがJパワーや。


第1章 中東危機がエネルギー安保テーマを加速させる理由【無料】

2024年以降も中東地域の地政学リスクは高止まりし、日本のエネルギー政策に直撃し続けている。日本は原油の9割以上を中東に依存しており、ホルムズ海峡の封鎖リスクや産油国の政情不安は、電力コスト上昇を通じて産業競争力全体に波及する。資源エネルギー庁の政策資料は「地政学リスクの高まり〜中東情勢の不安定化」を最重要課題として明示しており、政府のエネルギー安全保障強化への本気度はかつてないほど高い。

この流れで最も直接的な恩恵を受けるのが「国内電源の安定供給者」だ。輸入燃料に依存しない水力発電の価値は上がり、エネルギー安全保障の観点で石炭火力は「最後の砦」として再評価される。そして国の核燃料サイクル政策の要として建設中の大間原子力発電所は、第7次エネルギー基本計画で原子力目標20〜22%(2030年)を達成するために不可欠とされている。

政府はGX(グリーントランスフォーメーション)政策として2030年度までに官民合計150兆円超の投資を見込んでいる。水素・アンモニア混焼、石炭ガス化複合発電(IGCC)、再エネ拡大のすべてにJパワーは直接関与している。「中東危機×国策エネルギー安保」という二重の追い風が、この銘柄に同時に吹いている局面だ。


第2章 企業概要と事業構造【無料】

2-1. 企業プロフィール

電源開発株式会社(J-POWER)は、日本最大の卸電気事業会社として国内約100カ所の発電所から電力会社9社に電力を供給している。2004年に東証プライムへ上場(特殊法人から民営化)したが、経済産業省が主要株主として関与する実質的な国策会社という性格は変わっていない。

事業セグメントは発電事業(水力61カ所・石炭火力7カ所・再エネ複数)、送変電事業(約2,400kmの送電線・変電所・佐久間周波数変換所)、電力周辺関連事業、海外事業(米国・中国・タイなど7カ国)の4本柱。売上高は約1兆3,000億円規模、従業員は7,127人(2025年3月時点)だ。

各分野での存在感が際立っている。水力発電は日本の全設備容量の20%を担い、石炭火力は国内最大規模、風力は国内第2位(23カ所)、地熱は40年超の運転実績を持つ。大間原子力発電所(138万kW)は世界初のフルMOX商業炉として国の核燃料サイクル政策の核心に位置し、2025年度の長期脱炭素電源オークションへの応札方針も表明している。

2-2. 8軸分析フレームワーク

【企業規模】大型株(時価総額7,203億円) 電力業界でも中堅クラスだが、卸電力専業では唯一無二の存在感がある。

【投資スタイル】バリュー(PER8.0倍・PBR0.51倍・MIX係数4.08) いずれも歴史的割安水準。東証低PBR改善要請の恩恵を最も受けやすいセクターだ。

【景気感応度】ディフェンシブ 電力9社との長期契約が売上の根幹を支え、景気変動の影響を受けにくい構造だ。

【業種】電気・ガス業(卸電力) 規制業種ゆえ高成長は望めないが、安定性と政策保護は高い。

【テーマ】エネルギー安全保障★★★★★ / 大間原発・国策★★★★★ / GX・再エネ拡大★★★★☆ 中東危機を背景に複数テーマが同時に浮上している。3テーマが重なる銘柄は希少だ。

【ビジネスモデル】ジーパン型(水力・送変電インフラ)+ツルハシ型(大間原発・再エネ開発) 安定収益基盤と政策成長投資の二刀流構造がJパワーの本質だ。

【フェーズ】市場心理「忘れられ」/ライフサイクル「成熟期→変革期」 大間原発稼働というカタリストを待つ待機状態にある。

【外部要因】中東危機(エネルギー安保強化でプラス)/ 石炭調達コスト(豪州・インドネシア炭)/ 有利子負債率140.6%(金利上昇リスク) 追い風と向かい風が同時に存在する構造だ。


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第3章 株価上昇への3つのドライバー

3-1. ドライバー1:中東危機深刻化によるエネルギー安保政策の強化(★★★★★)

中東危機が深刻化するたびに日本政府の対応は一段階ずつ強くなる。エネルギー安全保障強化のための容量市場価格引き上げ、補助金制度の拡充、国内電源への優遇措置拡大という政策の流れは、国内最大の卸電力供給者であるJパワーに直接的な収益メリットをもたらす。

特に注目すべきは「輸入燃料に頼らない電源」への政策的優遇だ。水力発電61カ所・全国シェア20%という資産は中東危機とは無縁の純国産電源であり、エネルギー安保強化局面での価値は一段と高まる。さらに大間原発は国の核燃料サイクル政策に組み込まれた「政策的に廃止不可能な発電所」であり、稼働に向けた国の支援が強まる方向性は変わらない。容量市場価格が上昇すれば、Jパワーの収益に直接プラスに働く。

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