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『3度目の上方修正』でストップ高|JX金属(5016)×AI覚醒で新高値更新中

もう止まらんわ、これ。

前回の記事を書いたのが1月14日。あのときのJX金属(5016)もすでに新高値やったけど、そっから約1.5倍を超えとる。2026年2月25日現在で株価4,145円。ばんこくの取得原価1,938円から考えたら、もう『ダブルバガー』超えてるわけ。


【前編はこちら】
2026年1月14日公開の記事では、JX金属(5016)がなぜ新高値を更新し続けるのか、その背景にある「AI関連需要の構造的拡大」と、投資家タイプ別の判定を詳しく解説しました。 https://note.com/lukehide/n/nd99cbfc91e3a

この記事は、その続編です。2026年2月10日に発表された第3四半期決算の内容と、最新の株価・市場環境を織り込み、「今どう判断すべきか」を改めて分析します。

しかも、2月10日に出てきた3Q決算がもう次元が違った。営業利益はまさかの市場予想380億円に対して548億円。前年同期比3倍。ストップ高当然やわ。そして通期予想を1,250億円から1,500億円に3度目の上方修正。もう上方修正が定期行事になってきてる。

前回の記事で「バリュー投資家は待つべき」という判定があったけど、今回はその判定が大きく変わっとる。なぜか?数字が変わったから。企業の実力が証明されたから。この続編でしっかり解説するで。



第1章 環境認識:AI・データセンター市況、2026年2月の最前線

1-1. 「Blackwell」から「Vera Rubin」へ——AIチップ需要の次のフェーズ

2026年2月時点のAI市況は、前回記事から大きく進化している。

Meta(メタ)はNVIDIA(エヌビディア)と数年間にわたる数十億ドル規模のチップ供給契約を締結。現在稼働中の「Blackwell」アーキテクチャ導入に続き、次世代プラットフォーム「Vera Rubin」の戦略的パートナーシップも締結済みだ。

重要なのは、このAI投資が「一時的なブーム」ではなく「多年度にわたる確定投資」として数字が固まってきたことだ。MetaだけでなくGoogle、Microsoft、Amazonも2026年度のデータセンター投資額を前年比で大幅に引き上げている。

AIサプライチェーンの構造はこうなっている。Metaがデータセンターを爆増し、NVIDIAがそのGPUを納品し、JX金属がそのGPUを作るための最高純度の素材を供給する。この3者の関係は、2025年から2026年にかけてさらに強固になっている。

1-2. JX金属の立ち位置:「AIサーバー向け」シェアが数字として見えてきた

前回記事時点では「AI需要の恩恵を受けている」という定性的な説明にとどまっていた。しかし3Q決算で、その数字が初めて詳細に明らかになった。

スパッタリングターゲットでは、AIサーバー向け半導体ターゲットで64%という圧倒的な市場シェアを持つことが明示された。圧延銅箔では世界シェア78%。これは「競合が少ない」ではなく「JX金属なしにAIチップは作れない」に近い状況だ。

さらに今回の決算と同時に発表された増産計画が重要だ。光通信分野で急増しているインジウムリン基板の生産能力を、2030年までに2025年比で約3倍に拡大する方針を表明。次世代AIインフラを支える素材企業として、設備投資の本気度が数字で示された。


第2章 なぜ今、再び注目されているのか

2-1. 3度目の上方修正:「保守的前提」が崩れた(★★★★★)

前回記事時点での通期営業利益予想は1,250億円だった。それが2月10日の3Q決算発表で一気に1,500億円に引き上げられた。前期比33.4%増という水準だ。

衝撃だったのは3Q単体(10〜12月期)の営業利益が548億円だったことだ。市場コンセンサスは380億円程度。上振れ率は44%。それだけではない。3Q単体の営業利益率が25.1%を記録した。前年同期はたったの10.0%。この3倍超のマージン改善が、「素材会社」から「技術立脚型企業」へとJX金属が生まれ変わった証拠だ。

さらに市場では「今回の通期予想1,500億円もまだ保守的」という見方が広がっている。銅価格や為替前提が依然として控えめに設定されているためだ。4Q(2026年1〜3月)に追加の上振れがあれば、通期は1,600億円に届く計算もある。

2-2. ラピダスへの50億円出資:「国策」との接続(★★★★☆)

2026年2月、JX金属はラピダス(Rapidus)へ50億円の出資を決定した。ラピダスは政府主導で設立された国産最先端半導体メーカーで、2ナノメートル以下の先端チップ量産を目指している。

JX金属がラピダスの主要素材サプライヤーになれば、日本の半導体自給率向上という「国策」の直接的な受益者となる。スパッタリングターゲットや高純度金属材料を供給する立場として、ラピダスとの取引深化は中長期の成長シナリオに厚みを加える。

2-3. 「低採算品からの脱却」;変わり身の速さが評価された(★★★★☆)

日経新聞は2月12日のストップ高を報じる記事で、JX金属の「変わり身の早さ」に言及した。低付加価値の資源・製錬事業を縮小し、AIデータセンター向けの高付加価値素材に資源を集中する構造転換が加速しているという内容だ。

3Q時点でのフォーカス事業(半導体材料+情報通信材料)の営業利益は前年同期比48.1%増。一方、ベース事業(資源・製錬)は銅価格の史上最高値(568セント/ポンド)を背景に底上げされている。「攻め」と「守り」の両輪が機能している状態だ。


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【ここから先を読むと分かること】

✅ 最新バリュエーション分析(PER35.8倍をどう評価するか)
✅ 前回記事との比較——専門家判定はどう変わったか
✅ シナリオ分析3つ(ベース・強気・弱気)と目標株価
✅ 競合他社との比較分析(住友金属鉱山・三井金属・DOWAほか)
✅ ばんこくの個人的見解:『ダブルバガー』でどう動くか

★ ここから有料部分 ★

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第3章 最新バリュエーション分析——PER35.8倍は「割高」か「正当」か

3-1. 前回との比較——数字がこれだけ変わった

前回記事(2026年1月14日時点)と今回(2月24日時点)の主要指標を比較する。

前回→今回の変化はこうだ。

株価は約2,400円前後(推定)から3,596円へ、約50%の上昇。PERは26倍から35.8倍に拡大。PBRは3.33倍から5.02倍に上昇。配当利回りは0.93%から0.75%に低下(配当額は21円→27円に増額)。

注目すべきは、PERが26倍→35.8倍に上がったにもかかわらず、市場が売らなかったということだ。なぜか?分母である利益予想が同時に大幅に引き上げられたからだ。通期営業利益は1,250億円→1,500億円。最終利益は790億円→930億円。PERが上がっても「妥当」と判断されている。

3-2. MIX係数とPEGレシオの更新

現在の数値でMIX係数を計算する。

MIX係数(PER×PBR)= 35.8 × 5.02 = 179.7

前回の88.5からさらに倍増した。「割高」の尺度では相当な水準だ。

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