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ズレいけ#10――たった一言で、呼吸が戻る夜がある。


久しぶりの2度寝。
起きたんだか、まだ夢の中なんだか…
ぼーっとしたままスマホをポチる。

たまってた誰かの語りが流れてきて、
その言葉たちが、こっちの理屈をすっ飛ばして、
なんか、心の奥のほうにズドンと入ってきた。

脳より先に、感情が目を覚ました。

意味より先に、熱が走る。
知らない周波数に、
いきなりチューニング合った感じ。
心だけ、先に起き上がったような感覚だった。

涙が止まらなかった。
正直、自分でも理由がよくわからんかった。
情けなさか。感情の暴走か。
なにかの解放か。…まあ、たぶんぜんぶ。


ふと思い出したのは、
「ことばに力がある人たち」のこと。

名前は出さない。いや、出せない。くやしいから。
その人たちに触れると、
どうしたって自分の未熟さが浮き彫りになるから。

彼らは、誰に対してもまっすぐで、
静かに、でも強く、自分の信念を語れる。
言葉に芯がある。無駄がない。ブレもない。
まるで、
ダイヤモンドでできた鎧を身につけてるみたいだ。

…そうなりたい。
けど、自分にはまだちょっと…
できてないってことも、よくわかってる。


わたしはまだ、「誰かの役に立つ自分」っていう
宇宙スーツを脱ぎきれてない。
それは、ずっと自分を守ってくれてた装備だった。

“役に立たないと、ここにいちゃいけない”
そんな思いに、とっくに取り憑かれてた。

だから、まだ脱げない。
まだ、手放せない。
でも…ほんとは、もうちょっと楽になりたい。

「みしまのいる意味…残したい」

ポロッと出たその言葉に、ハッとした。
あ、これが本音かもって。

誰かに評価されたいんじゃない。
ただ、“ここにいたよ”って痕跡を、
ちょっとだけ残したいだけなんだ。


そんなとき、地球人友Mから届いた。
たった一言の暗号文。

「息、吸い直せ」

…え、それだけ?って思ったけど、
なんかその一言で、空気が戻ってきた。ほんとに。

ふぅーっと深く息を吸ったら、
またここに立てそうな気がした。


🛰️観察ログ:

・涙=センサーの正常反応。
・鎧もスーツも、生き延びるための装備。
「意味」ってやつは、
 誰かに残したいって思えた瞬間に、生まれる。

・たった一言で、命綱になることだってある。


宇宙人みしま、再起動完了。
泣いてもいいし、止まってもいい。
でも、呼吸が戻ったなら――
ズレたまんまで、またいける。…きっと大丈夫。


【追伸】
ふと気づくと、知らない場所からそっと
手を挙げてくれる人がいるみたいで、
ズレたまんま、それがちょっと嬉しい。


🌟現在、“ズレたまんまで行けよ”を合言葉に…
深呼吸ひとつ。そして、共生の道を画策中。
宇宙人みしま。

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