ズレいけ#08―テストチューブの風景―
朝の青と、わたしの境界線。
透けてるのは風景じゃなくて、自分かもしれない。
誰も気づいてないふりをしてるけど、
見えてること、わたしは知ってる。
南向きの玄関を出て、ただまっすぐ。
国道を、気持ちだけ飛び越える。
家と家のすきまから見える青が
テストチューブの半分くらいまで沈んでるの。
知ってた?
そのまま歩いていったら、
わたし、チューブの中の住人になる。
外の音はぼやけて、
代わりに、自分の鼓動がよく聞こえる。
そうして、北側から見られてる。
全部。ぜんぶ。
平気な顔して、今日も歩く。
チューブの中で、うっすら透けてるわたしを、
知らないふりして。
風景の正体
海面から6メートルの高さにある、我が家の玄関。
その前を通る国道の向こうには、
古い家並みが続いている。
家々の細い隙間が、まっすぐ、
瀬戸内海へと通じていて、
晴れた夏の朝には、
その青が、まるで試験管に収まったみたいに、
こちら側から見える。
道路を渡って、路地を抜けていけば、
きっと私も、
あの試験管の中にすっぽりと収まるんだろうな。
そしてその姿を、どこか後ろから、
誰かが静かに見ている
──そんな想像をすることがある。

🌟現在、“ズレたまんまで行けよ”を合言葉に、
ありのままのわたしで共生への道を歩いてく。
宇宙人みしま。
