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JOIN A LIVEによせて。

推し・シンガーズハイのはなし

 あのステージを思い出すと、いまだに目が潤んでしまう。

 2026年7月19日(日)、JOIN A LIVEに推しが来た。地元北海道に推しがいて、おなじ地域の空気を共有しているという事実がもう嬉しい。(文章にするとすんごく気持ち悪い。) 推しがいないと人生やりきれない性分なので、アーティストTシャツ×アーティストタオルはマスト。コラボステッカー欲しさに、エナドリという不健康を購入。そしてステージが始まる1時間前には待機するという、だいぶ気合を入れていた。

 わたしの推しは、シンガーズハイというバンド。今日は推しのステージで、生きる力をチャージした話と、「表現」について考えたことを書こうと思う。
※なお今回は、バンドの詳細の説明は割愛します。リンクを張ったのでそこから見てください。

 ひとは、無駄そのものを嫌うくせに、音楽や雑誌、アニメなど、「なくてもいいもの」がなければ生きていけないんじゃないかと思う。

 だから、生きているうちに、出会えたことが幸運だと思えるような、生きがいとなるような、そんなエンタメに出会ったなら、その出会いを大切にしたいと私は思っている。4年ほど前に、私とシンガーズハイとをめぐり合わせてくれた、マブダチに心から感謝を。あの時カラオケで「Kid」を歌ってくれてありがとうな。

「フリーター」、という曲。

 さて、前回の文章でも書いたことだが、わたしは2年前にうつ病を患った。自宅のベランダに出て、外をぼーっと眺める。びっくりするほどなにもできない。

 私は、もとより音楽はもちろんアニメや漫画というエンタメコンテンツが好きだった。推しを常に必要としていたし、エンタメがいつも生きがいになってくれていた。自己紹介をすれば、容易にオタク認定されるほどに。
 それでも、生きることそのものを疑ってしまったら、生きがいという宝物に、もやがかかって見えなくなるらしい。あんなにも眩しかったのに。

 なんて生産性のない日々を送っているのかと、生きることの意味を見失っていた。そのときにめぐり逢ったのが、「フリーター」という曲だった。ちなみに、この曲は今回のJOIN A LIVEでは演奏されていない。

「生きるのは嫌だし、しがみつくことにも疲れた。でも、死にたいわけじゃないんだ、自分。」と、「人生の終わり」という思考で塗りつぶされた脳みそを、涙とともに少しずつふき取ってくれた。なんどもなんども、繰り返し聞いては、命を救ってもらっていた(大袈裟に聞こえるかもしれないが本当のことである)。

 今も、辛いときは心を支えてもらっている。お守りとして歌詞を書き写したものを、スケジュール帳に挟み込んであるし、MVでの、ボーカル・内山ショートさんの髪型に、現在進行形で寄せに行っている。「あの辛いときがあったから、今がある」と思えるのは、この曲とシンガーズハイにめぐり逢うことができたから。

推しの好きなところ。

JOIN A LIVEによせて。

 彼らの曲は、実に共感力が高い。わたしが持つ後ろ向きな感情を否定しない。さらに、「これが苦しかったんだ」という奥底にある気持ちを引っ張り出してくれる。後ろ向きな気持ちや「これってどうなん?」という世間への疑問を楽曲にしているところは、The ロックだぜ…と思う。でも、ロックなのに、優しい。

 この優しさをくれた彼らは、大好きな音楽が生きものであるという儚さと楽しさを、教えてくれた。JOIN A LIVEでのステージは、ほんっっっとうに楽しかった。やりたくもない仕事をして、敬いたくもない人を敬う日々の中で、忘れてしまっていた「楽しい」という気持ちがどんなものだったのか、思い出させてくれた。何より、推したちがとっても楽しそうに演奏をしていたことが嬉しかった。降り注ぐ大好きな曲と、この熱気とともに、このまま時間が止まってほしかった。

おこがましい、推しへの嫉妬

 その感動の一方で、わたしは彼らのように、人の心を動かすものを「つくるひと」にはなれないんだろうなと、ぼんやり思った。表現する人になりたい、何かを生み出せる人になりたいというのが、わたしの漠然とした目標だ。10代のころは音楽で生きていくことを志したこともある。だが学歴社会で、学歴を持つ道を捨てて、芸能の道に行く勇気はわたしにはなかった。つくづくわたしは、いつも自分の選択に自信がなくて、とても弱い生きものであると思う。

 「つくるひと」というのは、勇気と、飛び込む/流れ着く能力に長けていて、結果、その勇気をわたしにわけてくれるのかなと思った。そして伝えたいことがあって、伝える手段として、音楽を選んだのがミュージシャンなんだろう。そもそもそんなにも誰かに伝えたいことがあるということが、羨ましくて仕方がない。とても眩しい。だから、わたしは「つくるひと」に憧れるのだと思った。推しの曲に助けられているくせに、ファンのくせに、その眩しさに嫉妬してしまった。かっこよすぎるんだよ!大好き!

総評:ほんまにありがとうございます。

 いっちょまえに推しをうらやんで、じゃあわたしは、なにを「つくる」ことができるだろう。と、書いたのがこの文章である。やっぱりライターになりたいよ。自分で曲はかけないけれど、歌もずっと歌っていたい。

 そんなこんなで、シンガーズハイのライブは、シンプルに感想を述べて終われるものではなかった。推しの話をすると、若干スピリチュアルな感じの文章になってしまうのはなぜだろうか。
 翌日も余韻がすごい。セットリストになかった曲も、一日中聴いている。そして、昨日うれしさに、会場前で撮った写真は、上下逆さまにタオルを広げていた。撮り直すには時すでに遅しで、だいぶ萎えた。9月のペニーレーンでの公演と、武道館でリトライしてみせる。生きる力をチャージさせてくれて、本当にありがとうございます!!!ぜひ「フリーター」、演奏してください!

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