懐かしがれる、懐かしがれない

 昭和歌謡はいいね。曲自体がいいのは勿論、慣れ親しんでいるのがいい。
 テレビでは一年中昭和歌謡を懐かしがるテレビをやっている。中森明菜かわいかったなとか松田聖子ぶりっ子だったなとか。

 ところがおかしな事が起きている。自分が産まれる前や1〜2歳の時に流行った曲を懐かしいと思ってしまっている。これはどういうことか?

 昭和を懐かしがる番組を見すぎてリアルタイムで見ていなかった時代の名曲も懐かしいと思うようになってしまっているのだ!
 だから気に入った名曲をカラオケで歌ったり、テレビを見て懐かしいななんて呟いたらお前いくつだ?と言われてしまう。

 昭和歌謡の場合はテレビで見た上にAMラジオを聴いていると名曲は流れてくるからこの曲いいねとなりやすい。

 遅ればせながら今回のテーマは懐かしがれるもの、懐かしがれないものだ。
 ここでの定義は流行った時期の世代より若い人が残されている情報を元に旧いものを知ったかぶり出来るか?というものを書く。楽しみだ。

 
〈古いテレビ番組〉
 音楽が懐かしがれるならテレビ番組なんてのも懐かしがれるでしょと思いきやこれが結構情報がない。
 ドリフは需要があってコンテンツが大事にされているからケーブルテレビで観たり出来る。が、それ以外はその時代いっときに観るものだったのであとで振り返らない。

 YouTubeなんて何でもあるんじゃない?と思うでしょ。これが番組丸ごとなんて動画はあまり無い。有名なギャグのくだりが確認出来る程度。伊東四朗と小松政夫が電線音頭やっているシーン以外で何やっていたかなんてまず分からない。

 大ヒット大ブームが起きていた番組でも振り返られないのはそもそも何十年も笑ってもらおうなんて意気込みやクオリティで作られていないから。
 カトケン、ひょうきん、ごっつ、めちゃイケ…大事に残して後世に語り継ぐものではない。

 私はひょうきん族をリアルタイムで見たのは終わりかけの時期をかする程度だった。90年代前半に興味を持って発売されていたビデオを観たのだがまあつまらないこと。当時リアルタイムで観ていた人が懐かしがる為のビデオだった。
 なんというか練りに練って作っていないんだよね。それが面白さだと思えればいいけど。たから反対にドリフは今観ても面白い。


〈ドラマ〉
 ドラマは昭和歌謡と一緒で懐かしがる番組が定期的に放送されるから懐かしがれるの方だ。
 出ている役者と名セリフと設定が分かれば知ったかぶり出来る。ドジでのろまな亀!とか役立たずのブタよ!とかね。
 あまり熱心に探した事はないけどその気になればケーブルテレビで観たりBOXセットを買って楽しむことは出来るんじゃないの?名作と言われてるのは。


〈アニメ〉
 アニメも懐かしがれる。アムロ行きまーすとかパトラッシュなんだか眠いんだとか名言があるあるだからあー懐かしいねと言える。インジャンジョー怖かったなとかね。
 実は再放送を観ていたから少し若い世代でも知ってるというのもよくある。
 やはり後世に残されるのは魅力的なキャラクターが出る良く出来た話だね。


〈テレビCM〉
 これは知ったかぶりしやすい。出ている人、フレーズ、音楽とかポイントがはっきりしてるから情報を得やすい。YouTube見ればそのものがある。
 昔のものでも自分の記憶に実際残る年代まで長く流れてたCMというのも多い。ウソでなく本当に懐かしいと言える。この木何の木とか。
 レ〜ナウ〜ンとか古いイメージだけど90年代でも放送してた。
 
 若いやつが小川ローザのoh!モーレツのマネを学校でしたら先生に怒られたなーなんて言うとお前いくつだウソつけ!ってなる。でも近年に菊川怜バージョンのCMやってたからね。面白い。


〈お菓子〉
 急にジャンルが…とか言わないで。このお菓子というのは全くと言ってリアルに世代だった人でないと懐かしがれないもの。

 ショート動画で昭和のお菓子がたくさん出てきてこれら懐かしいでしょ?みたいなのがあった。9割分からない。少しも見たことがない。スカイミントしか分からなかった。あの乳歯にとどめを刺すやつ。
 これはお菓子が食べ物という性質上、食べて消費されたら終わりなので、パッケージを大事に残しておいたりとかされない。情報が残らない。

 懐かしいお菓子を振り返る番組はたまにあるけど次から次へと出ていたお菓子の懐かしさを共有するのがムズい。ラジオを聴いていてスカイミントの歌が流れることも無い。
 また同じ世代でもそんな駄菓子は食べなかったわとか、スーパーで売ってるような有名メーカーのは縁が無かったとか経済状況により親しんでいたお菓子が違う。共感が生まれにくい。

 お菓子はバラエティ番組と一緒、一過性のものだから懐かしいというほどのものでは無い扱い。
 むしろイイお菓子はロングセラーで愛されて今でも売ってるから懐かしくない。


〈クルマ〉
 これは趣味の世界で情報が多いから懐かしがりやすい。20代のヤツが7thのスカイラインはフロントスポイラーが自動で出てきてカッコ良かったねなんて言ったらお前知ってる訳ねえだろ!ってツッコめる。楽しいね。

 今のクルマに魅力が無いから昔のがいいねとなるのは自然なことだ。中古車屋と整備工場のカモにならなきゃいいね。

 専門誌が出てるから読めばどんどん知識がつく。方向性を間違えると族車方面に行きがちだから当時の普通の良さを懐かしがれたらいいんじゃないの。


〈鉄道〉
 クルマと一緒で懐古厨の天国だ。好きなだけ懐かしがればいい。横浜線て色違いの車両で走ってたよねとか微かな記憶を昨日の事の様に言うのが最高。

 国鉄型の人気は未だに衰えず、インスタなんて見るとレアな写真がいっぱいだ。鉄道好きでインスタやってない人はアカウント作って見るだけでも始めるといい。そのうち自分が撮った写真みんなに見せたくなるから。

 私は自分が産まれる前に出た父が買った鉄道雑誌が家にたくさんあって幼少期から読み漁っていた。
 だから昔が昔と思えていなくて自分がいつの世代か分からなくなっているのだと思う。面白いね。


〈ゲーム〉
 これは私の個人的な話でファミコンが全盛期に家にはなかった。友達の家で運が良ければ少しやらせてもらえるもの。前に少し書いたが大ヒットしたドラクエでなんとかって言う呪文がとかあるあるが分からないし懐かしくない。

 MSXを楽しんでいたけど一緒に懐かしがる相手がいないと独り言だ。沙羅曼蛇にグラ2差したら10倍カートリッジ使えないから無理ゲーだとか言って周りに居る誰が理解する?

 やったことないけど最近はSwitchでMSXのゲームが出来るくらいだから昔のパソコンゲームの鬼畜ぶりを味わって話のネタにするのもいいかも。


 さあ、締めだ。過去、思い出は美しくなるもの。嫌な記憶が蓄積されると嫌になってしまうからね。でもあんまり過去へ逃げていると現在が疎かになってしまうね。
 新しい音楽なんていらないよ昔の名作を繰り返し楽しんだ方がいいよってのがここ何年も続いてる。

 今流行っているものを後になって魅力に気付くとかないかな?とたまに思う。AKBやらなんとか坂を15年後に好きになってあのときもっと追っかけときゃ良かったなーなんて。まず無さそうだけど。

 まあイイものはいつになってもイイものなので時に知ったかぶりしながら懐かしいねなんて言うのが楽しいんじゃないでしょうか。
 さて私はいくつでしょう?

いいなと思ったら応援しよう!