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【Google Apps Script】AI-Music Prompt Studio Proでこだわったのは、「プロンプト作成」ではなく「曲を設計すること」

※この「AI-Music Prompt Studio Pro」は、誰でも簡単に作れるAI音楽のプロンプト生成ツールというより、自分好みのスタイルをGASで再現するためのツール

Sunoで曲を作っていると、最初はとても楽しい。

ジャンルを入れる。
楽器を入れる。
雰囲気を入れる。
年代を入れる。
BPMを入れる。

それだけでも、ある程度は曲になる。

ただ、しばらく使っていると、あることに気づく。

「あれ、この曲、前にも似たようなのを作った気がする」

もちろん、ジャンルが同じなら似るのは当然だ。
BluesならBluesっぽくなるし、GospelならGospelっぽくなる。JazzならJazzっぽくなる。

でも、問題はそこではない。

曲の構造、楽器の立ち位置、リードの出方、伴奏の厚み、音の余白。
そういう部分まで似てくる。

つまり、AIに任せすぎると、曲そのものが“AIの得意な型”に寄っていく

だから、AI-Music Prompt Studio Proでこだわったのは、単にSuno用のプロンプトを作ることではない

曲を設計することだ。

自分好みのAI音楽スタイルを反映

楽器ごとに役割を決められるようにした

このツールでは、楽器を選ぶだけでは終わらない。

それぞれの楽器に対して、

Lead
Sub
Rhythm
Texture

という役割を選べるようにした。

たとえば、Bluesだからといって、必ずギターをリードにする必要はない。

Blues HarmonicaをLeadにして、Electric GuitarをRhythmにする。
PianoをSubにして、DrumsとBassはRhythmにする。

こうすると、同じChicago Bluesでも、曲の中心が変わる。

ギター中心のブルースなのか。
ハーモニカ中心のブルースなのか。
ピアノが少し前に出るブルースなのか。

これだけで、曲の印象は大きく変わる。

さらに、LeadやSubには担当フレーズも指定できるようにした。

Opening riff
Vocal responses
Main hook
Instrumental break
Featured solo
Final phrase

たとえば、ハーモニカにOpening riff、Vocal responses、Featured solo、Final phraseを担当させる。

これで、単に「blues harmonica」と書くよりも、はるかに具体的に役割を伝えられる。

AIに「ハーモニカを入れて」と頼むのではなく、
「この曲でハーモニカは何をするのか」まで設計する。

ここが、このツールで一番こだわった部分だ。

スプレッドシートの設定シートの極一部(設定シートは、全部で7シート)

重要度を付けられるようにした理由

もう一つ大事なのが、楽器ごとの重要度だ。

すべての楽器を同じ重さで扱うと、AIはどれを中心にすればいいのか判断しづらくなる。

そこで、このツールでは楽器ごとに重要度を設定できるようにした。

5は最重要。
4は強く反映したい。
3は通常。
2は補助。
1は任意。

この重要度は、Sunoにそのまま数字として渡すものではない。
ツール内部で、プロンプトを整理するために使う。

SunoのStyle Promptには文字数の制限がある(500文字前後がちょうどいい)
しかも、長く書けば書くほど正確になるわけでもない。

むしろ、詰め込みすぎると、AIがどこを重視すればいいのか分からなくなる。

だから、文字数が多くなったときには、重要度の低い要素から削る。
一方で、Lead楽器や必須にした楽器は残す。

これは、プロンプトを短くするための仕組みではない。
曲の優先順位を守るための仕組みだ。

年代と録音場所も、ただの飾りにはしたくなかった

このツールでは、年代と録音場所も選べるようにした。

1940s
1950s
1960s
1970s
1980s
Modern

Church Hall
Juke Joint
Small Jazz Club
Analog Studio
Modern Studio

ただし、正直に言えば、Sunoが年代や録音場所を完全に再現してくれるわけではない

「1960s」と書いたからといって、必ず1960年代の録音になるわけではない。
「Small Jazz Club」と書いたからといって、本当に小さなジャズクラブの空気感が再現されるわけでもない。

でも、意識させることには意味がある。

そこで、年代を単なる数字として扱うのではなく、その時代に聞こえる音の特徴へ変換するようにした。

たとえば、1960sなら、アナログ感、暖かい音、モノラルまたは狭いステレオ、テープ飽和。
Small Jazz Clubなら、近いホーン、自然な音漏れ、ウッドベースの胴鳴り、小さな空間の響き。

つまり、AIに「1960年代っぽくして」と頼むのではなく、
「1960年代っぽく聞こえる音の要素」を渡す。

録音場所も同じだ。

Church Hallなら、クワイアの反射や会衆の熱気。
Juke Jointなら、小型アンプの音漏れや荒い木造空間。
Latin Live Roomなら、打楽器とブラスの分離、部屋鳴り。

完全再現はできない。
でも、曲の設計要素としては十分に意味がある。

BPMの数字は、あまり信用しすぎないことにした

最初はBPMの数字を入れていた。

96 BPM
105 BPM
120 BPM

しかし、Sunoで何度も試していると、BPMの数字をそこまで重要視していないように感じた。

もちろん、まったく無視しているとは言い切れない。
ただ、こちらが思っているほど厳密には反映されない。

105 BPMで作ったのに、思ったより速く聞こえる。
90 BPMと入れても、期待したゆったり感にならない。
そういうことがある。

そこで、このツールではBPMの数字を前面に出すのをやめた。

代わりに、

Slow
Medium
Fast

という演奏テンポで指定するようにした。

さらに、Sunoに渡すときは、単なる「Slow」ではなく、演奏として伝わる言葉に変換する。

slow tempo, unhurried phrasing and spacious pulse
medium tempo, steady natural groove
fast tempo, driving forward motion

このように、数字ではなく、演奏の体感として伝える。

音楽を作るうえで大事なのは、BPMの数字そのものではない。
そのテンポで、どう演奏されるかだ。

同じ100 BPMでも、跳ねるのか、重いのか、前のめりなのか、ゆったり聞こえるのかで印象は変わる。

だから、BPM管理から演奏テンポ設計へ変えた。

最終的にはプロンプトを生成する。でも目的はそこではない

このツールは、最終的にはSunoに貼るStyle Promptを生成する。

しかし、目的はプロンプト生成そのものではない。

目的は、曲を設計することだ。

ジャンルを決める。
Feel / Rhythmを決める。
テンポ感を決める。
年代の音を決める。
録音場所を決める。
楽器編成を決める。
楽器ごとの役割を決める。
リード楽器の担当フレーズを決める。
アレンジの密度を決める。
リード周辺の空間を決める。

その結果として、Suno用の短いプロンプトが出てくる。

つまり、プロンプトは成果物ではあるが、主役ではない。

主役は、曲の設計だ。

AIで曲を作るほど、設計が必要になる

AI音楽制作は、便利で楽しい。

でも、便利だからこそ、油断すると似た曲が増える(YouTubeで流れるAI音楽は、パターンが似ている)。

AIは、こちらが曖昧に頼めば、AIが作りやすい形に寄せてくる。
それは仕方がない。

だから、人間側が決めるべきことを決める必要がある。

この曲の主役は何か。
どの楽器を前に出すのか。
どの楽器は下げるのか。
どの時代の音を意識するのか。
どんな場所で鳴っている感じにするのか。
どれくらい余白を作るのか。
リード楽器は、どの場面で出てくるのか。

こういうことを決めてからAIに渡す。

それが、AI-Music Prompt Studio Proでやりたかったことだ。

AIに丸投げして曲を作るのではなく、
AIに演奏させるために曲を設計する。

このツールは、Sunoのためのプロンプト作成ツールではある。

でも本質的には、AI音楽制作のための設計ツールだと思っている。

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