ひかりの痕跡
夕方の色が部屋にしみ込むころ
ひかりは机の端にそっと触れて
かすかな痕跡を残していく
誰も気づかないその揺れが
今日という時間の名残を抱えていた
紙の上には
言葉にならなかった思いが沈み
その静かな温度が
ひかりの痕跡と寄り添いながら
胸の奥へと続いていく
窓の外では
風が行き先を探すように漂い
その気配だけが部屋に届いて
紙の端をやわらかく揺らす
消えたと思っていた思いが
そっと呼び起こされていく
伝えたい気持ちは
いつもこの痕跡のそばで立ち止まり
まだ名前のないまま
影と光のあいだに佇んでいる
届くかどうかより
そこに灯っていることが
静かな物語となって息をしている
夜が近づくと
ひかりは薄れていき
残った温度だけが
今日の続きをそっと抱えている
消えたように見えるものほど
別の形で残り続け
心の奥で静かに揺れている
そして
その揺れに耳を澄ませると
まだ言葉にならない思いが
かすかな光のように浮かび上がり
胸の奥でそっと灯り続ける
今日もまた
ひかりの痕跡が
静かに息をしている
本詩は 大切なNoterさんの想いに触れた時
胸にそっと生まれたコトバを 紡いだものです
(コメントはご遠慮頂きたく、宜しくお願い致します)
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