やわらぐ世界
誰かの気配がそっと触れるたび
世界は静かにやわらいでいく
空気はふんわりとほどけて
胸の奥にしまっていたかたさが
ゆっくりと溶けていく
光は手のひらの上でやさしく揺れ
その揺らぎは
まだ眠っていた心の奥に
そっと灯りをともしていく
笑いの気配は風より柔らかく
部屋の隅々まで静かに満ちて
壁に触れた光さえ
少しだけあたたかくなる
その明るさに触れるたび
心はひっそりと緩んで
昨日までの重さが
静かにほどけていく
世界はまた少しやわらぎ
見慣れた景色が
ほんの少し違う色を帯びる
遠くへ向かう背中に添えた思いは
声より静かで
陽だまりより深く
影のようにそっと寄り添い
言葉にならない温度だけを残していく
その温度は
離れていく時間の中でも
やさしく息をしている
そしていつか
あの柔らかな気配が戻るなら
世界はきっと
同じやさしさでひらいていく
光も風も影も
すべてがそっと寄り添いながら
やわらぐ世界をもう一度つくりだす
本詩は 大切なNoterさんの想いに触れた時
胸にそっと生まれたコトバを 紡いだものです
(コメントはご遠慮頂きたく、宜しくお願い致します)
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