Photo by
note39kyone
やわらぎの芽
やわらぎの芽が
胸の奥でそっとほどけるとき
世界はひとつ深い息をつく
誰かの影に揺れていた日々も
水面に落ちた記憶のように
静かに沈んでいく
風の色が変わったのは
外の景色が変わったからじゃなく
眠っていた泉が
ひかりを受け取ったから
ひとつの言葉が
そっと土をあたため
やわらぎの芽は
気づかれないほどの速さで伸びていく
誰かの輝きに触れたとき
胸の奥で小さな葉が震える
それは嫉妬ではなく
未来の自分を照らす
ほのかな灯り
信じるという行為は
大きな決意ではなく
芽吹きを見守る手つきに似ている
触れれば折れてしまいそうな
やわらぎの芽を
そっと抱くような静けさ
今日もまた
ひとつの言葉が落ちて
淡い輪を描き
その輪の広がりの中で
世界は少しずつ
やわらかい形へと変わっていく
いいなと思ったら応援しよう!
応援ありがとうございます✨頂いたチップは詩/物語創作へのカロリー(おやつ代と珈琲、環境整備)に変換しています🍰☕️よろしくお願いします🙇