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理学療法士として、自分の怪我から「生涯スポーツの身体」を考える

1. 20数年ぶりのテニス教室で経験したこと

​学生時代から親しんできたテニスですが、社会人になってからは他のスポーツが中心となり、長らく離れていました。昨年、心機一転、テニス教室に参加し、20数年ぶりの復帰を果たしました。

​体力の低下を自覚しながらもレッスンを楽しんでいたある日、サーブを打とうと踏み込んだ瞬間に、ふくらはぎ(腓腹筋)に違和感と衝撃を感じ、その場に崩れ落ちました。診断の結果は、腓腹筋の肉離れ(テニスレッグ)でした。

​2. 「なぜ起きたのか」を振り返る――理学療法士としての視点

​今回の経験を通じ、自分の普段の身体の使い方と、テニスというスポーツが求める負荷の間に、少しギャップがあったのかもしれない、と考えるようになりました。

  • トレーニングのバランス: 軽いスクワットや階段昇降は日課にしていましたが、つま先立ち(カーフレイズ)など、足関節の底屈筋群に意識的に刺激を入れることはあまりできていませんでした。

  • 動作特性への適応: テニスではかかとを浮かした「前足部での支持」が続きます。こうした姿勢で動くための「底屈位での剛性」や「切り返し時の筋の適応」が、今の自分の身体には少し不足していたのかもしれません。

  • 膝の痛みとの関係性: そういえばランニング中に膝が痛くなることもありました。これも、足関節周辺の吸収機能が十分に機能していないことで、膝への負担が増えていた可能性も考えられるのではないか、と感じています。

​3. 「サボっていた体」を無理なく再調整する

​スクワットのような股関節周りのトレーニングは大切ですが、それだけでなく、もう少し多角的に身体を捉える必要があったのかもしれません。

​これまで少し遠ざけていた「持久的な筋発揮」や、今の自分に適したペースでの有酸素運動なども、スポーツを楽しむための土台として大切なのではないかと、改めて感じています。

​4. これから目指す身体作り

​怪我は癒えましたが、同じような経験をしないために、現在は自分のペースで身体を整えています。

  • 足関節周辺の準備: カーフレイズなどで、少しずつ足関節の感覚を養う。

  • 動的な動きへの慣らし: テニス特有の切り返し動作に、少しずつ身体を馴染ませる。

  • 全身の調和: 60代という年齢に合わせて、無理のない有酸素的なアプローチを取り入れてみる。

​5. 終わりに

​今回の経験は、理学療法士である自分にとって、自分の身体と改めて対話する良い機会となりました。

​単に「これをすればいい」という正解があるわけではなく、その時の自分の身体の状態に合わせて、動きの質や負荷を調整していく。そんな風に、これからも自分の身体を丁寧に観察しながら、生涯を通じてスポーツを楽しめる身体作りを続けていきたいと思っています。

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