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ゆる~く古典の話⑯ 勾践 臥薪嘗胆

今回は越王勾践(こうせん)のお話でお付き合い頂ければと思います

勾践は父が亡くなり跡を継ぎ越の君主となりました
越の国がその喪に服している時に
呉王の闔閭(こうりょ)が攻めてきました
越国は范蠡(はんれい)が奇策を用いて闔閭を破り
呉王闔閭は陣没する事になります

闔閭の跡を継いだのは夫差(ふさ)でした
こうして呉と越の関係は悪化していきました

父の仇を討とうと夫差は伍子胥(ごししょ)の補佐で国の建て直しに努めます
恨みを忘れないように薪を枕に毎日寝たと言います(※臥薪)
勾践も范蠡の補佐を得て国力の強化に努めます

…そんな両軍がぶつかります
勾践は夫差に敗れてしまいました
夫差率いる呉はそのままに越に攻め込みます
勾践は首都会稽の近くの会稽山で呉軍に取り囲まれてしまいました

勾践は范蠡の進言により夫差に命乞いをします
勾践は夫差に
「私はあなたの召使いになります
越は呉の属国になります
なので降伏を受け入れて頂き命だけはお助け下さい」
伍子胥は夫差に拒否するように進言します
「夫差様、今天は貴方に越を与えようとしているのです
受け取らなければ後々禍を招きますぞ!」と
伍子胥の進言は聞き届けられず
夫差は勾践の降伏を受け入れました

そして勾践は呉の国で夫差の召使いとして仕える事になりました
越に残った范蠡は呉の宰相に金品を贈り
勾践が帰国できるように工作をします
范蠡の工作により勾践は越に帰国出来たのでした

越に戻った勾践は范蠡と共に富国強兵に励みます
呉には貢ぎ物を送り従順な姿勢を崩す事無く…
勾践は苦い熊の肝の干し肉を毎日舐めて(※嘗胆)
呉に受けた屈辱を思い出していたと言います
越は着々と国力を高めていきます
范蠡はこの間も呉の宰相に金品を贈り
夫差と伍子胥の関係を崩していきます
伍子胥の死語は呉で越を警戒する者は居なくなりましたが勾践と范蠡は国力を高めながら時を待つのでした…
夫差は覇者になりたいと思い他国の諍いの調停に赴いたり戦をしたりと飛び回っていました

夫差が覇者になる為に諸侯と会盟を開くために呉を留守にしました

勾践と范蠡はやっと機が来たと呉に攻め入ります
呉は首都を落とされ太子も越に殺されます
夫差は覇者になれずに呉に戻ってきます
越も一気に呉を滅ぼすにはまだ力が足りません
越は一旦引き揚げました

その後勾践は呉の攻略を進め
とうとう夫差を首都の近くの山に追い詰めます

夫差は勾践に命乞いをします
夫差の使者は勾践にこう言いました
「貴方様も一度夫差様に命を救われております
どうか夫差様の命だけはお助け下さいませ」と
その言葉に心が揺れる勾践
范蠡が勾践に言葉を掛けます
「勾践様、今天が貴方に呉の国を与えようとしているのです
かつては天が夫差に越を与えようとしていました
夫差はそれを受けなかったから今があるのです!
貴方は20年余りの苦しみを忘れたのですか!?」
勾践は悩んだ末に
「夫差を辺境の島に流す事にする
そこなら再起する事も出来ないだろう」
范蠡もそれは許し、呉の使者を夫差の所に帰したのでした

使者の話を聞いた夫差は
「それは無理だ…私は既に年老い過ぎている」
更には天を仰ぎ
「伍子胥に合わせる顔が無い…」
と顔を布で覆って自害をしたのでした…

勾践は夫差の死を哀れみ手厚く葬ったそうです

勾践は呉の首都に入ります

目の前には長年越から金品を受け取り越に協力してきた宰相が満面の笑みで拝謁しています
自分が王になれると思ってるんでしょうか?
…しかし現実は甘くありません
勾践はこの宰相を呉が滅びた元凶として処刑したのでした

この後の勾践は諸侯との会盟を経て「覇者」になります
覇者となった勾践は次第に佞臣を近付ける様になりました


……
范蠡は勾践の下を離れる事にしました
自分と共にずっと勾践を支えてきた文種(ぶんしょう)にも手紙を送り
狡兎死して走狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵
「狡賢い兎が死ねば猟犬は煮られて食べられてしまい、高い所を飛ぶ鶏が居なくなれば良い弓は蔵に仕舞われてしまう」
という言葉を使い他国に行く事を勧めます
文種は范蠡の言葉を聞き入れずに越に残り
勾践から謀反の疑いを掛けられ
勾践から贈られた剣で自害をしました
范蠡が去り、文種を失った越は
その後衰退していくことになります…

范蠡のその後はまた別のお話…

今回はここまでになります…
如何でしたでしょうか?
また次回も読んで頂けたら嬉しいです