摘蕾。
可愛らしい花。

白くて、やわらかくて、
つい見とれてしまう。

でも、この花は摘む。
他のいちごたちを活かすために。

いちごの株に無理をさせないように。
そして、収穫がしやすいように。
正解かどうかは、分からない。
でも、毎年この時期になると、
同じように立ち止まって、
同じように手を伸ばす。
可愛いと思う気持ちと、
摘むという判断は、
同時に存在している。
——
摘蕾。
💮あとがき
農業は、
「育てる」だけじゃなくて、
「選ぶ」仕事だと思っています。
全部を残すことはできないし、
全部を救うこともできない。
だからこそ、
どれを活かすかを、
毎回、畑で考えています。
この花も、
そのひとつです。
