【超深掘り】半導体の命運を握る「水の支配者」栗田工業(6370)。過去最高益の裏にある“サブスク構造”と海外損切りの真実
半導体産業において、製造装置や材料(シリコンウエハ、レジスト、ガスなど)に注目が集まりがちですが、絶対に欠かせない「隠れたインフラ」が存在します。それが「超純水(Ultrapure Water)」です。
今回は、日本の水処理の絶対王者であり、半導体向け超純水供給において類を見ないビジネスモデルを展開する栗田工業(6370)の事業構造、競合との比較、そして最新の数字から見る今後の成長性を徹底分析します。
1. 会社概要と2026年3月期最新決算
栗田工業は1949年創業の、総合水処理の国内最大手です。直近の業績、および事業ポートフォリオの全貌を、最新の2026年3月期通期決算(IFRS)のデータを基に確認しましょう。
売上高: 4,028.89億円(前年同期比 3.6%増)
営業利益: 582.90億円(前年同期比 16.8%増)
事業利益: 525億円(前年同期比 12.7%増)
営業利益が約17%の大幅増益を達成した主因は、活発な半導体関連投資を背景とした「電子市場」の伸びと、水処理の採算改善、そして顧客工場の高稼働に伴うサービスの拡大です。
同社の事業は大きく以下の2つの市場に分類されます。
電子市場(半導体・液晶向け): 最先端半導体工場に不可欠な「超純水供給システム」の設計・施工、およびメンテナンス。
一般水処理市場: 鉄鋼、化学、ペーパーなど多種多様な産業向けの水処理薬品・装置、上下水処理ソリューション。
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