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アボカド再生してみた

「アボカドって再生できるんじゃね?」

夜、なんとなくスマホを触っていたとき、ふと思った。

食べ終わったあとに残る、あのタネ。
毎回当たり前のように捨てているけど、どう見ても“完成されすぎている”。

丸くて、重くて、つるっとしていて。
なんか、あれで終わるのはもったいない。

気になって、そのまま検索する。

「アボカド 育て方」

出てきた。

水に浮かべて、根が出て、芽が出て、
最終的には観葉植物になるらしい。

写真も載っている。

普通に部屋に置かれている緑。

いや、できるんかい。

その瞬間、決めた。

「やるか。」



1月上旬

まずはタネを軽く水洗いする。

果肉のぬめりだけ落とす。
皮はそのまま。


どうやって育てるか。

ネットで見た方法は分かる。

でもそのままやるのも、なんかつまらない。

部屋を見渡す。

何かいい容器はないか。

そのとき、ふと目に入る。

最近使っていないワイングラス。

少しだけ光を反射して、棚の奥に置かれている。

「よし、これにしよう。」

この瞬間、ちょっと楽しくなる。


水を入れる。

透明だから中がよく見える。

ここにタネをセットする。

そのままだと沈むので

爪楊枝を4本刺す。

足を生やすイメージで。

これが地味に難しい。

1本ズレるとバランスが崩れる。

刺し直して、刺し直して、やっと安定。
わずか6.5cmの爪楊枝の足。

これが、これから約2ヶ月半かけて成長する25cmの巨体を支え抜くことになる。

バランスの調整は1ミリ単位。

地道な作業だが、ここを外すと成長の土台が崩れる。


完成。

4本足のアボカド。

正直ちょっとダサい。

でもそれがいい。


下半分だけ水に浸ける。

上は空気に触れたまま。

窓際に置く。

ここからは放置。


2月11日


約1ヶ月。

正直、途中で何回も思った。

「これ、何も起きずに終わるやつじゃないか」

毎日見ていたわけでもない。

たまに思い出して確認するくらい。


この日も、なんとなく見る。

タネの下が割れている。

最初はヒビかと思った。

でも違う。

中から白いものが出ている。

根。

長さは1cmもない。

かなり地味。

でも、この時点で完全に認識が変わる。

「あ、これ本当に育つやつだ」


2月22日


根が伸びている。

だいたい4〜5cmくらい。

見た目は相変わらず地味。

でも確実に変化している。

この頃から、ちょっとだけ気にするようになる。


3月1日


根が底につく。

そして上。

ついに割れ目から、小さい芽が出た!!

最初は気づかなかったけどよく見たら目が出ていた👏

すごく成長を実感する!


3月7日


芽はさらに伸びて、約10cmくらい。

ここまで来ると、成長の方向性がはっきりしてくる。

下は根、上は芽。

最初に根が出た時点で「育つ」とは分かっていたけど、
ここでようやく“どう育っていくか”が見えてくる。


3月15日


さらに芽がグングン伸びて

18cmくらいに成長!!

そして、先端に葉🌱

ここで一つ分かることがある。

「そろそろ土に植え替えるタイミングが近い」

水の中でも育つけど、このまま置き続けるものでもない。

来週あたり、様子を見て植え替えるか。

そんなことを考え始める段階に入った。


3月21日


25cm。

ついに葉も開く!!

ここまで来たら迷わない。

よし、予定通り土に植え替えることにする。


同日:ダイソー


・鉢底石 100円
・土 100円 ×4(※3袋で足りた)
・鉢皿 100円
・10号鉢 200円

全部で数百円。

意外と手軽に揃えることができた。


※価格は購入時点のものです。変動する可能性があります。


鉢底石


まず鉢の底に鉢底石を敷く。

これは見た目のためじゃなくて意味がある。

水はけを良くするため。

土だけだと水が溜まりやすくなって、
根が傷む原因になることがある。

底石を入れることで、余分な水が抜けやすくなる。

ここはちゃんとやっておく。


爪楊枝


刺していた4本の爪楊枝を抜く。

2ヶ月半、ずっとこの状態で支えてくれていた。

ここまで来て、ようやく役目が終わる。

感謝。


土植え

鉢底石の上に土を入れて、そのままタネを植える。

水から土へ。

環境が変わる。

ここでようやく

「あ、観葉植物になるんだな」

という実感が出てくる。


完成


部屋に置いてみる。

そして一歩引いて見る。


デカい!!

思ってたより、かなりデカいw

ワイングラスでやってたときのサイズ感と、完全に別物。

存在感が強い。


ちょっと笑う。

「いや、デカすぎだろwww」

でも同時に思う。

これくらいでいい。

どうせ育つなら、このくらいでかくなってほしい。


ワイングラスの中にあったものが、

部屋の一角を占める存在になる。

この変化、結構面白い。


手を洗う。

そのあと、少しして気づく。

腹が鳴っている。

「あぁ、昼か」

ちょうどいいタイミング。

そのままキッチンに立つ。

ふと思う。

「アボカド食べるか」

アボカドクリームパスタを作る。

包丁で切ると、あのタネが出てくる。

さっきまで植えていたものと同じ形。

同じ重さ。

少しだけ不思議な感じがする。



食べる。

普通にうまい。

アボカドを植えたタイミングのせいか、妙に満足感がある。


食べ終わって、食器を洗う。

水を流しながら、何となく手を動かす。

そのとき、ふと視線がズレる。

シンクの端に、タネ。

さっき取り出したやつ。


手に取る。

同じ形。

同じ手触り。


「これもやるか?」

一瞬考える。


さっき植えたやつを見る。

部屋の中で、ちゃんと立っている。


多分、またやる。

ワイングラスに水を入れて、

爪楊枝を刺して、

またしばらく放置する。


2ヶ月半かかる。

でも

その時間、そんなに悪くなかった。


また芽が出る気がしている。


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