DAY 13:第1ユニット — 公益通報・請願のシステム化 (組織脆弱性診断)
ここからは、AI行政監視研究所の各ユニットを説明します。
まず、第1ユニット — 公益通報・請願のシステム化(組織脆弱性診断) です。
結論
個別の苦情や公益通報をAIで構造分析し、特定の「個人」を追及して終わるのではなく、不祥事の温床となっている「制度的な欠陥」を特定して、予算や行政評価の根本的な是正へと昇華させます 。
理由
国会・地方議会には、請願制度があります(ほとんどの方はご存知ないかと)。全国で困っている方の声を「請願」として届け、議会に解決してもらおう、という仕組みです。
また参議院行政監視委員会には公益通報制度があります(同上)。兵庫県庁で起きた元部長による内部告発などを通報し、参議院が調査、解決するための仕組みです。
しかし従来の公益通報や請願制度には、深刻な課題がありました。
情報の埋没: 現場の悲鳴が届いても、それが「単なる苦情」として処理され、組織全体の構造的問題として認識されにくい 。
トカゲの尻尾切り: 不祥事が発生した際、現場の個人を罰するだけで終わり、不正を生み出し続ける制度(予算の仕組みや評価体系)が放置される 。
アクションの欠如: 請願が提出されても、それがどのように重要なのかを客観的に判断する基準が乏しく、具体的な現場視察や国会質疑に繋がりにくいという実態。
操作(AIによる診断と連動フロー)
第1ユニットでは、以下のステップで行政の未対応、見過ごし、怠慢を可視化します。
AIによる構造分析: 寄せられた請願や通報データをAIがスキャンし、過去の事例(兵庫県庁、森友学園、大川化工機などの事例)と照合して、共通する「組織の病理」を特定します 。
「組織・人・金」のランク付け: 全ての請願を分類し、その重要度を「組織的な広がり」「関与する人物の役職」「動いている金額の多寡」という3つの基準でAIがスコアリング(ランク付け)します 。
透明化と視察への直結: 解析結果を公開し、リスクが高いと判断された事案については、即座に「常任委員会の現場視察」へと繋げるロジックを構築します 。これにより、国会が「行政の自己肥大化」を食い止めるための具体的な端緒を掴みます 。
具体例:兵庫県庁などの事例を繰り返さないために 例えば、ある地方自治体や省庁で「特定の幹部による独断的な予算執行」についての通報があった場合、これまでは内部調査で握りつぶされるリスクがありました。 しかし第1ユニットでは、AIがその通報内容を「制度的欠陥(チェック機能の不在)」として即座に抽出します 。同時に、その部署に関係する過去の入札データや予算執行データを第2ユニット(監視・不祥事検知)と共有し、組織全体が抱える「脆さ」をダッシュボード上に警告表示させます 。
