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【マッチレポート】J1百年構想リーグ 第13節 清水エスパルス vs V・ファーレン長崎

2026年4月29日(水・祝)13:00KO
明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第13節
会場名:IAIスタジアム日本平
清水エスパルス 1 - 2 V・ファーレン長崎
得点:21分 嶋本 悠大(清水)
   33分 チアゴ・サンタナ(長崎)
   46分 長谷川 元希(長崎)

清水エスパルス
V・ファーレン長崎

前半開始早々の一発退場がすべて
数的不利を跳ね返せず、痛恨の逆転負け

見どころ

【清水エスパルス】

前節、ホームで名古屋を迎え撃った清水は、立ち上がりから相手の背後を狙うシンプルな攻撃に守備ラインを押し下げられ、自陣での対応が続いた。前からボールを奪いに行けない時間帯が続き、攻撃の糸口もつかめないまま閉塞感が漂った。それでも何とかスコアレスで終わりたかった前半終了間際、先制点を許し、1点ビハインドで折り返す。後半は前へ出る姿勢を示したが、堅い守備網を前に有効な攻め手を見出せず、時間だけが経過した。そして試合終了間際の43分、セットプレーから追加点を奪われ、万事休す。開幕戦のリベンジを誓って臨んだ一戦だったが、結果は同じ相手に再び完封負け。悔しさだけが残る90分となった。

【V・ファーレン長崎】

対する長崎は、ホームでG大阪と対戦。立ち上がりからG大阪にアグレッシブに押し込まれ、序盤は自陣での守備対応に追われる苦しい展開となった。それでもプレッシングとショートカウンターで応戦し、一進一退のまま前半をスコアレスで折り返す。後半も拮抗した状況が続く中、78分にPKを獲得し待望の先制点を奪取。しかしその喜びも束の間、わずか2分後にカウンターから同点弾を浴びてしまう。1-1のままタイムアップを迎え、勝負はPK戦へ。サドンデスまでもつれ込む死闘の末、PK戦5-6で力尽きた。これでリーグ戦4連敗と、浮上のきっかけを掴めないまま、苦境が続く。

【今節のポイント】

今節は、名古屋に完封負けを喫しホームで2連敗中の清水が、意地を見せたいアイスタでの一戦に臨む。対する長崎は、先制しながらも追いつかれPK戦で敗れるという悔しい形でリーグ戦4連敗。互いに連敗脱出を懸けた、負けられない一戦。

数的不利の中で奪った先制、しかし同点に追いつかれ折り返す

前半開始早々の8分、試合は思わぬ波乱の幕開けとなる。裏へ抜け出そうとした長崎・長谷川元希への対応で住吉ジェラニレショーンがファウルを犯し、決定機阻止(DOGSO)と判定されて一発退場。試合序盤からまさかの10人での戦いを強いられることになった。数的不利という重圧がのしかかる中でも、清水は前向きな姿勢を失わなかった。21分、今季初先発の弓場将輝が右サイドから送ったクロスが相手に当たり、中央のオ・セフンへとつながる。韓国人ストライカーのシュートは相手DFにブロックされたが、こぼれ球に嶋本悠大が素早く反応し、左足で冷静に流し込んで先制に成功した。しかし33分、長崎の翁長聖が放ったロングスローをニアで新井一耀がフリック。ファーに飛び込んだチアゴ・サンタナがヘディングでゴール左下に押し込まれ、1-1のまま前半を折り返した。

攻め手見つけられず、逆転負けで連敗止まらず

エンド変わった後半、清水は数的不利を跳ね返すべく巻き返しを図る。しかし開始早々の46分に、エドゥアルドからパスを受けた長谷川元希がトラップでボールを浮かせ、右足でそのままドライブシュートを放つ。ボールはゴール左上に突き刺さり、加入後初得点となる逆転弾を浴びてしまう。1点のビハインドとなった清水は、63分に宇野禅斗、70分にカピシャーバ、82分には本多勇喜と髙橋利樹を送り込み、同点を目指して前線に活力を注ぎ込もうとした。しかし数的優位に立つ長崎の守備ブロックを崩すには至らず、むしろボールを握られる時間が続いた。終盤も攻撃の糸口を見つけられないまま、タイムアップを迎えた。数的不利という逆境の中で先制しながらも、後半開始早々に試合をひっくり返され、ホームで3連敗。苦しい状況が続く。

総括

試合全体を振り返ると、清水にとって”2つの誤算”が勝敗を分けた一戦だった。1つ目は前半8分の退場劇。数的不利という予期せぬ状況に追い込まれながらも、10人で先制点を奪ったことは評価に値する。むしろその粘りが、“勝点1は取れた試合”という見方を生む根拠でもある。同点で前半を折り返し、10人なりの戦い方でスコアレスを保てていれば、引き分けという結果は十分に見えていた。しかし2つ目の誤算が後半開始早々に訪れる。エンドが変わってわずか46分、相手に逆転弾を許したことで、試合の構図は完全に崩れた。1点を追う展開で数的不利という二重苦は、いかに前向きな姿勢を持ってしても覆すには重すぎた。交代策で活路を見出そうとしたが、守備ブロックを固めた相手の前に有効打を打ち出せないまま時計の針が進み、タイムアップを迎えた。2つの誤算が重なった末の敗戦は、あまりにも痛かった。

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