【マッチレポート】J1百年構想リーグ 第12節 清水エスパルス vs 名古屋グランパス
2026年4月25日(土)14:00KO
明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第12節
会場名:IAIスタジアム日本平
清水エスパルス 0 - 2 名古屋グランパス
得点:45分 木村 勇大(名古屋)
88分 杉浦 駿吾(名古屋)


今季2度目の連敗
相手の"良さ"を消しに行こうとした結果、自分たちの"強み"を失ってしまったゲーム
見どころ
【清水エスパルス】
ACLの影響で1週間のブレイクを挟んだ清水。2週間前の第10節ではアウェイで広島と対戦。立ち上がりから広島に押し込まれる展開が続いたが、GKを中心に身体を張った守備で耐え凌ぎ、前半をスコアレスで折り返した。後半も相手の圧力にさらされるなか、71分に清水が均衡を破り先制に成功。しかし直後の74分に広島に同点弾を許す。その後も交代策を駆使しながら勝ち越しを狙ったが及ばず、PK戦に突入。4-5で敗れ、勝点1にとどまった。粘りを見せながらも、勝点3には手が届かない悔しい結末となった。
【名古屋グランパス】
一方、ホームで福岡を迎え撃った名古屋は、新瑞穂のこけら落としという特別な一戦に臨んだ。しかし前半に立て続けに2点を奪われる苦しい展開に。反撃に出るべく後半頭から積極的に交代策を打ち、流れの変化を狙った。交代選手が躍動し、その采配が見事に的中した。83分に1点を返すと、アディショナルタイムには劇的な同点弾でついに試合を振り出しに戻す。その後はPK戦へ突入し、5-4で制して勝点2を獲得。絶体絶命の状況から諦めない姿勢で掴み取った、ドラマチックな勝利となった。
【今節のポイント】
今節は、聖地アイスタで開幕戦のリベンジに燃える清水と、新瑞穂こけら落としの劇的勝利で勢いに乗る名古屋が激突。堅守を武器に戦う吉田清水と、攻撃的なサッカーで魅せるミシャ名古屋。両者の意地とプライドを懸けた注目の上位対決。
主導権を握れず、終了間際に痛恨の失点
前半立ち上がりから、清水は自陣でブロックを形成しながら名古屋の攻勢を受け止める展開に。ポゼッションを握る名古屋に対し、清水は縦に速い攻撃でカウンターを狙うものの、なかなかゴール前までボールを運べない。大畑凜生を起点にした左サイドからの攻撃も単発に終わり、チャンスを作り切れないまま時間が経過した。守備面では宇野禅斗を中心とした中盤の守備網が機能し、名古屋のパスワークに対して粘り強く対応。一時は互いにリズムが噛み合わない膠着した時間帯が続いた。しかしアディショナルタイム、名古屋に右サイドを崩され、木村勇大に冷静に流し込まれて痛恨の失点。清水にとって苦しい前半の終わりとなった。
反撃の糸口つかめず、終盤に痛恨の追加点を許す
後半開始から清水は大畑凜生に代えて吉田豊、アルフレド・ステファンスに代えて小塚和季を同時投入し、巻き返しを図った。しかし名古屋も57分に杉浦駿吾と甲田英將を送り込み、流れを渡さない。清水は前線でボールを収めきれず、攻撃が機能しないまま63分に嶋本悠大に代えて千葉寛汰を投入。さらに76分には北爪健吾から土居佑至へとサイドを入れ替え、打開を模索した。それでもゴールへの道筋は見えず、83分には攻撃的な意図で宇野禅斗に代えて弓場将輝を起用。しかし直後の88分、名古屋の杉浦駿吾にゴールを割られ、追加点を献上。清水は最後まで1点も返せず0-2の完敗を喫した。交代策を重ねながらも流れを引き寄せることができず、課題を残す一戦となった。
総括
試合全体を振り返ると、相手の良さを消しにいった結果、自分たちの強みまで失ってしまったゲームだったと言わざるを得ない。攻撃的なサッカーを志向する名古屋に対し、清水はあえてボールを持たせるプランを選択したように映った。ただ、その狙い通りにボールを持たれる時間が長くなったことで、本来のコンセプトである「相手陣内でフットボールをする」という部分はほぼ体現できていなかった。前線への推進力は影を潜め、ブロックを敷いて耐える時間が続いたが、それも前半終了間際に崩され、後半も反撃の糸口をつかめないまま終盤に追加点を許した。交代策を矢継ぎ早に打ったものの、流れを変えるには至らず、全体的に良いところが少ない閉塞感漂う内容だった。戦い方の選択と自分たちのアイデンティティをどう両立させるか、次節までに整理が求められる。
